・地下式とタワー型の融合で業界トップ体制を強化
IHIは1月26日、連結子会社のIHI運搬機械(東京都中央区)が、住友重機械搬送システム(東京都品川区)の機械式駐車場事業を吸収分割により承継すると発表した。吸収分割契約の締結は2026年3月31日を予定し、効力発生日は同年11月1日を見込む。
今回の事業承継により、タワー型や二・多段式駐車場でトップシェアを持つIHI運搬機械に、パズル式地下駐車場のパイオニアとして知られる住友重機械搬送システムの技術とノウハウが加わることになる。機械式駐車場市場における製品ラインアップの拡充と事業基盤の強化が期待される。
IHI運搬機械は1962年に日本初のタワー型パーキングを納入して以来、60年以上にわたり機械式駐車場のリーディングカンパニーとして業界をけん引してきた。現在は「安心・安全・快適な都市モビリティ社会の実現」を経営ビジョンに掲げ、価値創造に取り組んでいる。
一方、承継対象となる住友重機械搬送システムの機械式駐車場事業は、オフィス・マンション・商業施設向けの地下式駐車場装置と保守・改修サービスを提供しており、パズル式駐車場で高い評価を得ている。2024年12月期の売上高は70億90百万円。
IHIグループは中期経営計画「グループ経営方針2023」において、市場成長が見込める分野への積極的なリソース投入を方針に掲げている。今回の事業承継もその一環で、共通の経営基盤を活用した効率化と事業成長を目指す。
承継される資産は2024年12月31日時点で総額67億7百万円(流動資産63億43百万円、固定資産3億64百万円)、負債は24億94百万円となる見込み。2026年3月期通期連結業績予想への影響は軽微としている。
都市部における駐車場需要の高度化や老朽化設備の更新需要が見込まれる中、両社の技術融合により、機械式駐車場市場での競争力強化が加速しそうだ。