・レベル4自動運転可能エリア拡大へ、セントレアで情報集約基盤「VIPS」開発
豊田自動織機は1月23日、ダイナミックマッププラットフォーム、中部国際空港、中部スカイサポートと共同で、中部国際空港(セントレア)において、自動運転トーイングトラクター(レベル3)の走行実証を実施したと発表した。空港内の自動運転に必要な情報を一元管理する「空港内情報集約基盤(VIPS)」の開発を進め、将来的なレベル4自動運転が可能なエリア拡大につなげる狙い。
今回の実証は、航空機地上支援業務の効率化と人手不足への対応を背景に実施したもの。自動運転トーイングトラクターが空港制限区域内を走行し、航空機や作業車両、人の動きなどを想定した環境下で、安全性や走行安定性、運用面での課題を検証した。
実証では、ダイナミックマッププラットフォームが提供する高精度3次元地図データを活用し、空港内の固定情報と、工事情報や車両位置などの動的情報を統合。これらの情報を「VIPS」として集約・管理することで、自動運転車両が空港特有の複雑な動線や運用ルールに対応できるかを確認した。
豊田自動織機は、産業車両分野で培ってきた自動化・電動化技術を空港向け車両に展開しており、今回の実証ではレベル3自動運転技術を適用したトーイングトラクターを投入。将来的には、運転操作を必要としないレベル4自動運転の実現を視野に入れる。
中部国際空港および中部スカイサポートは、実際の空港運用を踏まえた検証環境を提供し、導入時の運用課題や安全確保の在り方を検討。空港業務の省人化と安定運用の両立を目指す。
4社は今後、実証で得られた知見をもとに「VIPS」の機能高度化を進めるとともに、自動運転車両の適用範囲拡大を検討する。空港という高い安全性が求められる環境での自動運転技術確立を通じ、次世代空港オペレーションの実現を目指す。
コメントを投稿するにはログインしてください。