ユングハインリッヒ、自動搬送ロボで食品卸の構内物流を自動化

・単一AGVによるパレット搬送を実現、簡易工程でも自動化効果を実証

ユングハインリッヒ(Jungheinrich) :2026年1月22日

マテリアルハンドリング機器大手のユングハインリッヒは、ドイツ・ジッテンゼンに拠点を置く食品卸売業者のヘルマ・カルトッフェルフェアトリープ(HELMA Kartoffelvertrieb GmbH)において、構内物流プロセスの自動化を実現したと発表した。充填エリアおよび倉庫内におけるパレット搬送を、1台の自動搬送ロボット(AGV)で自動化した。

今回導入したのは、無人運転の高揚程車両型モバイルロボットEKS 215a(EKS 215a)。全長約120メートルの搬送ルート上で、コンベヤや床置きステーションからの荷受け、2カ所のブロックストレージへの搬送、複数のコンベヤ間の移載、充填工程向けの空パレット供給といった複数の工程を担う。

同プロジェクトは、ヘルマにとって構内搬送の自動化に向けた初の取り組みとなる。将来的な工程拡張も視野に入れたスケーラブルな設計としつつ、現段階では比較的シンプルな搬送業務に適用することで、自動化の効果を検証した。

ヘルマのIT責任者兼プロクラ(代理権者)であるフロリアン・ブルンクホルスト(Florian Brunkhorst)氏は、「たった1台の自動化車両でも、安全かつ高性能な搬送を実現しながら、作業を大幅に簡素化できることに驚いている。ユングハインリッヒのコンサルティングやサポートに加え、システム操作の直感性も高く評価した」とコメントしている。

操作面では、物流インターフェースと連動したウェブベースの可視化機能を採用。タブレット端末から搬送指示の開始、監視、キャンセルが可能となっている。ユングハインリッヒのモバイルロボット担当シニアプロジェクトマネージャー、マルクス・シャーク(Markus Schaak)氏は、「ボタン操作だけで搬送指示を管理でき、現場作業者にとって扱いやすいシステムになっている」と説明する。

システムはリチウムイオン電池を採用し、自動充電機能を備える。既存のコンベヤシステムとは専用インターフェースで接続し、単独運用が可能なスタンドアロン型の構成とした。

ユングハインリッヒは、今回の事例を通じて、大規模システムに限らず、比較的単純な工程においても自動化が有効であることを示したとしている。

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