ジョンディア、次世代中型油圧ショベルを投入、20トンクラスで新PTierを本格展開

・性能・操作性・デジタル機能を刷新

・設計から開発、試験までをすべて自社で実施

ディア社(Deere & Company):2026年1月21日

ジョンディア(John Deere)は、建設機械分野での新たな時代を切り開くとして、新世代Pティア中型油圧ショベル(New Generation P-Tier Midsize Excavators)を発表した。20トンクラスの210/230/260 Pティアの3機種から展開し、作業性能、オペレーター体験、先進技術の各面で大幅な進化を図る。

新シリーズは設計から開発、試験までをすべて自社で実施。足回りや油圧システム、キャブレイアウトに至るまで全面刷新し、同社史上最も高度な中型油圧ショベルとして位置付ける。

■顧客参加型開発で完成度を追求

製品マーケティングマネージャーのジャスティン・ステガー(Justin Steger)氏は、「数十年にわたる油圧ショベルの知見を基に、ゼロから再設計した。顧客にとってゲームチェンジャーとなる製品群だ」と強調する。

開発段階では数百人の顧客やオペレーターが実地検証に参加し、累計16万5,000時間超の稼働データを蓄積。実作業でのフィードバックを反映することで、信頼性と実用性を高めた。

■作業性能を強化、燃費と生産性を両立

新Pティアは、滑らかで力強い油圧性能と最適化された構造設計により、掘削力と吊り上げ能力を向上。溝掘り、整地、クレーン作業、ダンプ積み込みなど幅広い用途で高い作業性を発揮する。

作業モードはディグ(Dig)/リフト(Lift)/エコ(Eco)を用意。油圧応答はスピード・コントロール設定で調整でき、作業内容やオペレーターの好みに応じた操作感を実現する。

■キャブ拡大と安全・快適性向上

キャブは同社最大クラスで、27インチ超のレッグルームを確保。収納スペースの拡充やシート10カ所調整機構、工具不要のアームレスト・ジョイスティック調整など、快適性を高めた。

操作系にはG5プラス(G5 Plus)12.8インチディスプレイを採用。機体状態監視、アタッチメント管理、カメラ映像をフル/分割画面で表示できる。新設計のコマンドアーム(CommandARM™)により、各種設定変更も容易とした。

■遠隔操作・視認性を高める先進機能

遠隔表示機能RDA(Remote Display Access)を標準装備し、機体設定変更や診断、トラブル対応を遠隔で実施可能。サブスクリプション不要で稼働率向上を支援する。

さらに、RDC(Remote Display Control)により、販売店や認定された第三者がキャブ内にいるかのようにモニター操作が可能となり、トラブル対応やトレーニング効率を高める。

仮想フェンスや機体損傷回避機能、オプションの先進視認・物体検知システムなど、安全支援機能も拡充した。

■操作支援・測量技術を高度化

地下作業を支援するEZコントロール(EZ Control)は、ブーム・アーム・バケット操作を簡素化。アタッチメントマネージャー(Attachment Manager)は最大20種のアタッチメント設定を管理し、精度と生産性を高める。

動的計量を行うスマートウェイト(SmartWeigh™)は、既知重量を使わず高精度計量を実現。
また、2Dグレードコントロールの新機能オートレーザーキャッチにより、作業中断なく基準面を維持できる。

全Pティア機は2Dグレードコントロールを標準装備し、トップコン(Topcon)またはライカ(Leica)対応の3Dスマートグレード(SmartGrade™)へアップグレード可能とした。

■販売・サービス体制

新シリーズは、ジョンディアの正規ディーラーネットワークがサポート。ジョンディア・オペレーションズセンター(John Deere Operations Center™)とShop.Deere.comの連携により、部品調達や保守対応を効率化する。

■会社概要
ジョンディア(John Deere/Deere & Company)は、約200年前の鋼製プラウを起点に、農業、建設、林業、芝管理、動力システム分野などで技術革新を進めてきたグローバル企業。食料、資源、インフラの生産を支える機械・ソリューションを世界に提供している。

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