米キャタピラー、8トンクラス小型油圧ショベル「Cat 308 CR固定ブーム」を発売

・従来機比で出力25%向上、コンパクト旋回で狭所作業性を強化

キャタピラー(Caterpillar):2026年1月20日

キャタピラーは1月20日、8トンクラスの新型小型油圧ショベル「キャット308 CR固定ブーム(Cat 308 CR Fixed Boom)」を発表した。従来の「キャット307.5固定ブーム(Cat 307.5 Fixed Boom)」の後継機にあたり、エンジン出力および油圧出力を高めるとともに、機体後端の張り出しを抑えたコンパクト旋回(CR)設計を採用。狭隘な作業現場での機動性と吊り性能を大幅に向上させた。

新型308 CRは、250kgのカウンターウエート装着時で、従来機比67%のオーバーハング削減を実現。307.5では設定のなかった500kgカウンターウエートを装着した場合でも、61%の削減効果を確保する。固定ブーム構造により、旋回時の安定性と吊り上げ能力を高めている点も特徴だ。

■出力・油圧性能を強化、アタッチメント作業に対応

エンジンには「キャットC2.8ターボ(Cat C2.8 Turbo)」を搭載。定格出力は51.2kW(69.0hp)で、EUステージVおよび米国EPAティア4ファイナルの排出ガス規制に適合する。307.5比で総出力は25%向上し、油圧式・油圧機械式アタッチメント使用時の作業効率を高めた。

油圧システムには可変容量ピストンポンプを採用し、最大吐出量は167L/分。主補助回路131L/分、副補助回路33L/分を確保し、多様な作業機への対応力を持たせた。ピン径は307.5と共通としており、既存ユーザーは保有アタッチメントをそのまま使用できる。

■安定性と作業範囲を拡大

足回りは、トレッド幅、下部車体長、機体重量を拡大し、側方作業時の安定性を向上。ゴムクローラ、鉄クローラ、ゴムパッド付き鉄クローラを用意する。ロングスティック仕様では、最大掘削深さ4,687mm、最大作業半径6,900mmを確保し、前方・側方いずれの吊り作業でも定格能力を高めている。

■操作支援・安全機能を充実

操作支援機能として、「キャット・インディケート(Cat Indicate)」および「Eフェンス(E-Fence)」を設定。掘削深さや勾配を視覚・音で知らせるほか、天井・床・前方の動作制限により構造物や埋設物への接触を防止する。レーザー基準器に対応する「レーザーキャッチャー(Laser Catcher)」も用意し、施工精度と安全性を高めた。

さらに、後付け可能な「キャット・グレード(Cat Grade)」もラインアップ。2D仕様では平面・勾配施工を支援し、3D仕様ではGNSSとRTK測位により複雑な地形・曲線施工にも対応する。

■次世代設計を継承

キャビンは密閉・加圧構造とし、エアコン性能を向上。サスペンションシートや調整式リストレストを採用した。ジョイスティック操作に切り替え可能な「キャット・スティックステア(Cat Stick Steer)」、クルーズコントロール、次世代モニター、バック・サイドカメラなども標準・オプションで設定する。

キャタピラーは「308 CRは、コンパクトな機体に最大限の出力と性能を凝縮し、幅広い用途で高い生産性を発揮する」としている。詳細はキャタピラーディーラーまたは公式サイト(cat.com)で確認できる。

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