丸紅、カナダ・マニトバ州で非鉄金属共同探鉱、JOGMEC参画で事業推進

・Hudbayとオプション契約を再締結、JV化視野に探鉱加速

丸紅は1月22日、カナダ・マニトバ州で推進する非鉄金属の共同探鉱事業について、ハドベイ・ミネラルズ(Hudbay Minerals)とのオプション契約を見直し、再締結したと発表した。新たに独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が参画し、三者で探鉱を進める体制を構築する。将来的にはジョイントベンチャー(JV)を組成し、鉱区の本格的な探鉱・開発を視野に入れる。

本契約では、オペレーターをHudbayが務め、丸紅とJOGMECは約3年間にわたり、それぞれ1,200万カナダドル、600万カナダドルを拠出する。拠出完了後、丸紅は20%、JOGMECは10%の権益を取得できるオプション行使権を持ち、Hudbayを含めたJVを設立する計画だ。JV移行後は、各社の権益比率に応じて探鉱・開発費用を負担する。

銅を中心とする非鉄金属は、新興国のインフラ投資拡大に加え、電気自動車(EV)や再生可能エネルギー、AI普及に伴うデータセンター需要の増加などを背景に、中長期的な需要拡大が見込まれている。一方、供給面では新規鉱山開発の制約もあり、需給逼迫が懸念されている。こうした環境下で、丸紅とHudbayは2023年から本プロジェクトを開始し、掘削調査などを進めてきた。

2026年には、探鉱エリアの地下構造調査や鉱物品位の評価を実施する計画で、JOGMECの参画により、探鉱活動の加速と事業化可能性の精査を本格化させる。プロジェクトの舞台となるマニトバ州フリン・フロン(Flin Flon)地域は、世界有数の高品位銅鉱床を含む非鉄金属鉱床群が集積するエリアとして知られる。約100年にわたり29鉱山を開発・操業してきたHudbayの知見と既存インフラに、丸紅およびJOGMECの探査ノウハウを組み合わせ、効率的な探鉱を進める。

丸紅は中期経営戦略「GC2027」において、既存資産の拡張と優良資源権益の拡大を資源投資戦略の柱に掲げる。銅事業では、チリで3鉱山を開発・操業し、持分権益銅量は国内トップクラス。現在進行中のセンチネラ銅鉱山拡張プロジェクトや、米アラスカ州アンブラー(Ambler)地区での探鉱案件と合わせ、今回のカナダ案件も将来の供給基盤強化につなげる考えだ。

今後、三者は探鉱成果を踏まえつつ、鉱山開発への移行可否を判断し、銅を中心とした非鉄金属の安定供給に貢献する事業基盤の構築を目指す。

<プロジェクト概要>
プロジェクト名:カナダ・マニトバ州 非鉄金属共同探鉱事業
所在地:カナダ・マニトバ州フリン・フロン(Flin Flon)エリア
参画企業:丸紅、ハドベイ・ミネラルズ、JOGMEC
契約形態:オプション契約(将来JV組成予定)
オペレーター:ハドベイ・ミネラルズ
拠出額:丸紅 約1,200万カナダドル、JOGMEC 約600万カナダドル(約3年間)
想定権益比率:丸紅20%、JOGMEC10%(オプション行使後)
主な目的:銅を中心とする非鉄金属鉱床の探鉱および開発可能性の評価

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