日本製鋼所は1月20日、チクソモールディング(THIXOMOLDING®)法を採用したマグネシウム射出成形機「JLM-MGⅡe」シリーズの新モデルとして、型締力1,800トン(17,700kN)の超大型機「JLM1800-MGⅡeL」の販売を開始したと発表した。車載ディスプレイ部材などで進む成形品の大型化ニーズに対応し、同社のマグネシウム成形機ラインアップを拡充する。
マグネシウム合金は、軽量性や高剛性、放熱性、電磁波シールド性、寸法安定性、リサイクル性に優れる材料として、カメラ、IT機器、車載機器向け部材に広く採用されている。近年は、自動車のEV化やデジタル化の進展を背景に、大型ディスプレイの搭載が急速に拡大しており、ディスプレイフレームなどの大型・高精度成形への要求が高まっている。
同社の「JLM-MGⅡe」シリーズは、溶解炉や防燃ガスを不要とするチクソモールディング法を採用し、クリーンで環境負荷の低い生産を実現する点が特長。これまで5機種を展開し、環境性能と成形品質の両立で評価を得てきた。今回投入したJLM1800-MGⅡeLは、こうした大型化トレンドの継続と多様化する顧客ニーズに対応するための新機種となる。
新モデルは、JLM1300-MGⅡeLとJLM3000-MGⅡeLの中間に位置づけられ、型締力17,700kN、最大ショット重量5kg以上に対応する。電動型締装置を採用することで、環境性能の向上に加え、成形条件の再現性向上を図った。これにより、高精度・高品質な大型マグネシウム部品の安定生産と、さらなる環境負荷低減に貢献する。
製品価格は約3~4億円で、年間10台程度の販売を見込む。主な仕様は、スクリュ径130mm、型盤寸法2,320×2,550mm、タイバー間隔1,620×1,850mmなど。
日本製鋼所は、マグネシウム射出成形機のリーディングカンパニーとして、自動車分野を中心に生産性向上や成形品の高機能化・高付加価値化、環境対応といった市場ニーズに応える技術開発を加速する。今後も製品・サービスの高度化を通じ、顧客のものづくりを支えていく考え。