・高付加価値厚板対応で冷却性能・スループットを強化
プライメタルズ テクノロジーズは1月20日(ロンドン)、中国有数の高級厚板メーカーである湘潭鋼鉄(シャンタン・アイアン・アンド・スチール/Xiangtan Iron and Steel)向けに、Multi-Purpose Interrupted Cooling(マルピック/MULPIC)冷却ラインの更新工事を受注したと発表した。湖南省に所在する5メートル幅厚板ミルを対象に、冷却性能の近代化とスループット向上を図り、高付加価値の新合金や厚板製品への対応力を高める。着工は2026年春を予定している。
同案件は、既設厚板ミルにおけるMULPIC冷却システムを刷新するもので、造船、パイプライン、風力・水力発電、水素関連といった厳しい品質要件が求められる用途向け広幅厚板の需要増に対応する狙いがある。更新工事は短工期での完工を計画しており、2026年春に着工し、夏にかけて実施される予定。
冷却性能の強化では、最大350ミリメートル厚の厚板に対し、平坦度および機械的特性の向上を目指す。MULPICによる板長・板幅全体での均一な温度制御を実現するため、新世代スプレーシステムを導入するほか、プロセス制御を高度化するレベル1およびレベル2自動化システムを大規模に更新する。これにより、約15年間稼働してきた既設設備の冷却能力を大幅に高め、高付加価値厚板の安定生産体制を構築する。
湘潭鋼鉄は1958年設立で、湖南華菱グループ(フーナン・ヴァリン・グループ/Hunan Valin Group)傘下の一貫製鉄メーカー。湖南省湘潭市を拠点に、製銑から製鋼、圧延までを手掛け、年産能力は約1,200万トンに達する。国内ランキングでは、世界最大規模の広幅厚板製造拠点を運営し、高級厚板の生産量は年約500万トンで首位とされる。プライメタルズ テクノロジーズはMULPIC更新で豊富な実績を有し、湘潭鋼鉄とは5メートル幅厚板ミルの導入を含め、長年にわたる協業関係を築いている。
<プロジェクト概要>
案件名:湘潭鋼鉄向けMULPIC冷却ライン更新工事
顧客:湘潭鋼鉄(Xiangtan Iron and Steel)
供給者:プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)
対象設備:5メートル幅厚板ミル用MULPIC冷却システム
主な内容:新世代スプレーシステム導入、レベル1・レベル2自動化更新、冷却性能・スループット向上
対応製品:高付加価値合金厚板、最大350ミリメートル厚板
着工予定:2026年春
工期:2026年夏にかけて実施予定
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