・「十四五」最終盤を飾り、「十五五」へ弾み
中国工程机械商貿網:2025年12月30日
中国建設機械大手の柳工(LiuGong)は12月25日、柳工常州機械有限公司(Liugong Changzhou Machinery Co., Ltd.)において、油圧ショベルの累計生産台数が12万台に到達したと発表した。赤い装飾を施したスマート油圧ショベル1台が生産ラインから送り出され、同社常州拠点にとって大きな節目となる瞬間を迎えた。今回生産された機体は中国国内および海外市場に同時出荷され、「第14次五カ年計画(十四五)」の総仕上げと「第15次五カ年計画(十五五)」への移行を象徴する出来事となった。
2025年の柳工油圧ショベル事業は、高い成長持続力を示している。常州生産拠点の年間生産台数は前年同期比約20%増加し、中国国内の履帯式油圧ショベル市場ではシェア上位3位を堅持。ホイール式油圧ショベルは販売台数が前年同期比100%超と急成長を遂げた。
12月には、海外の大口顧客向けプロジェクト案件として、油圧ショベルの一括出荷が常州工場から海外へ向けて出発。大型プロジェクト対応力や国際エンジニアリングサービスにおける同社の総合力を示した。2025年に入ってからの常州拠点における海外市場向け販売は前年同期比25%増加しており、欧米市場を主眼としたレンタル事業や多機能アタッチメント事業が新たな成長ドライバーとして浮上している。
こうした成果の背景には、継続的な技術革新がある。柳工は生産ラインのスマート化を推進し、専用ロボットや自動検査設備を導入することで製造の標準化を強化。MES(Manufacturing Execution System)やWMS(Warehouse Management System)を活用し、生産のデジタル化とデータに基づく工程最適化を進めている。
製品面では「スマート化」「グリーン化」を軸に開発を加速。油圧ショベルの主制御装置の演算性能やセンサーモジュールを強化し、小型機にはICT(Information and Communication Technology)を搭載。2D/3D補助掘削や自動計量などの機能を実現し、操作性とユーザー体験を大幅に向上させた。さらに、業界に先駆けて電動油圧ショベルの商用化を実現したメーカーとして、電動化研究開発への投資を継続。インテリジェントな動力マッチング技術などにより燃料消費の削減を図り、エンドユーザーから高い評価を得ている。
記念式典当日には、柳工常州公司が主要業務分野をカバーする7つの突撃チームの結成を発表。各チーム長が旗の前で右拳を掲げ、「顧客第一、使命必達」を宣誓した。現場に響き渡る力強い誓いは、困難に挑み続ける柳工の企業精神と、「紅旗あらば担ぎ、第一を必ず争う」という油圧ショベル事業の矜持を象徴するものとなった。
柳工は2026年に向け、グローバル展開を一段と加速させる方針。世界12カ所の研究開発拠点を基盤に、地域ごとの使用環境に適した製品を開発。「走出去(外に出る)」から「融进去(市場に溶け込む)」段階への転換を図り、販売台数と売上高の同時成長を目指す。イノベーションを原動力とした高品質成長を引き続き追求していく考えだ。
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