●年頭所感(2026年) 株式会社IHI 代表取締役社長 井出 博

2025年度は「グループ経営方針2023」の最終年度であり、いよいよ総仕上げの時期を迎えている。2020年度からの「プロジェクトChange」で、事業変革の準備と移行を着実に進め、その基盤の上に、2023年度からの「グループ経営方針2023」では、事業ポートフォリオの改革や財務基盤の強化などに取り組んできた。IHIグループ全体で力を結集して進めてきたこれらの変革には、一定のめどがついた。

 2026年度からは新たな次期経営計画がスタートする。これまでの取り組みを土台とし、成長への大きな飛躍を実現するステージへと移行していく。

 大きな飛躍の実現に向けて、私の思いを3点お伝えする。

① 財務基盤を強化し、成長への道をひらく
 2024年度からキャッシュフローの徹底的な改善に取り組んできたことで、成果が出ている。しかし、今後の成長に向けて、財務基盤の強化はなお、道半ばだ。人財・成長への投資を実行するために、事業の収益性を一層高めることはもちろん、固定費や運転資本の削減などを継続的に進めていこう。

② さらなる「強み」を獲得する
 IHIグループの成長は、社員一人ひとり、そして各部門が強くなることにかかっている。そのために、改めて自己と部門の強みを認識し、さらに必要な強みを明らかにしなければならない。教育や自己啓発、技術開発や投資などにより、現在の強みを一層強くし、必要な強みを獲得してほしい。

③ 「挑戦」する文化が、 IHI を動かす
 挑戦した者だけが成長を遂げる。個人としても部門としても大いに挑戦してほしい。そのためには、多様性を生かしながら失敗を許容して挑戦を促すとともに、応援する組織文化が不可欠だ。IHIグループの歴史は挑戦の連続だ。今一度原点に戻り、挑戦する文化をつくっていこう。

 最後に、安全とコンプライアンスについてお話しする。どちらも、企業活動の基本であり、一切の妥協は許されない。安全の重要性について、全員がより高い意識を持って取り組んでほしい。また、コンプライアンスは、私たち一人ひとりがもっとも大切にすべき中核となる価値であり、徹底しなければ、企業の存続も成長もない。安全で安心な職場、働く幸せが実感できる職場を築くために、心を新たに全員で取り組んでいこう。

 本年が皆さんとご家族にとって、素晴らしい一年となることを祈っている。

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