●年頭所感(2026年) コベルコ建機株式会社 代表取締役社長 山本 明

年初にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。

昨年を振り返りますと、2025年は北米の関税措置に象徴される保護主義の台頭、ウクライナ情勢をはじめとする地政学リスクの一層の深刻化など、緊張の年でした。日経平均が史上初の 5 万円台に到達し、金融市場が活況を呈したほか、生成 AI の進化により、生活や仕事のあらゆる場面で AI の社会実装が急速に進み、我々の行動様式が自ずと変化していった一年でもありました。

こうした不確実性の中で、希望を感じさせる明るい話題もありました。55 年ぶりに大阪で開催された関西万博では「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに持続可能な社会のビジョンが世界に発信され、KOBELCO グループとしても創業 120 周年プロジェクトのひとつとしてこれに参加し、ご好評をいただきました。

当社においても、昨年は未来に向けた挑戦をさらに加速させた一年でした。まず、カーボンニュートラルへの取り組みです。神戸製鋼所と連携し、高砂製作所にて水素燃料電池ショベルの本格稼働評価を開始し、さらに愛知県の低炭素水素モデルタウン実証事業への参加を決めました。加えて、欧州最大級の建設機械展示会「bauma」では、新たに開発した 7 トンクラスの電動ショベルを披露し、電動化技術の可能性を示しました。これらは、グリーントランスフォーメーションを実現するための重要なステップです。本年も引き続き、地球環境への貢献を胸に、手綱を緩めず取組みを進めて参ります。

また、親会社である神戸製鋼所が「DX 注目企業 2025」に初めて選定され、その評価には当社の重機の遠隔操作システム「K-DIVE®」と、クレーン施工計画策定支援ソフト「K-D2 PLANNER®」も貢献しています。「K-DIVE®」は、人手不足の解決や安全性向上、災害復興への貢献が期待され、幅広く注目されています。

ダイバーシティ&インクルージョンの推進においても進展を見せました。コベルコ教習所では、当社グループとして初めて女性社長が誕生し、多様な人材が活躍できる環境づくりを加速しました。さらに、育児両立支援の高度認定「プラチナくるみん」を取得したほか、性的マイノリティ(LGBTQ+)に関する取り組みを評価する「PRIDE 指標 2025」においても評価されました。これからもいっそう、誰もが安心していきいきと働ける職場づくりにコミットして参ります。

私たちは、これまでの歴史を未来へつなぎ、安全・安心・確実を提供する「世界で最も信頼される建設ソリューション企業」を目指して、社員一同いっそう邁進して参ります。皆様にとって 2026 年が、より良い未来へつながる素晴らしい一年となりますことを心より祈念し、新年のご挨拶とさせて頂きます。

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