●年頭所感(2026年) 株式会社三井E&S 代表取締役社長 高橋岳之

2026年を迎え、新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、世界的に大きな変化が起きた一年でした。米国ではトランプ大統領が再び政権を担い、相互関税政策が発動され、様々な分野で国際的な価格競争が激化しました。また、軍事衝突や政権交代など、地政学的リスクも高まり、国際協調の難しさが浮き彫りとなりました。

一方、日本経済は緩やかな回復基調を維持しつつも、物価高による消費の停滞が懸念された一年でした。さらに10月には、日本初の女性首相が誕生するという歴史的転換点も迎えました。

そうした中で、新生「三井E&S」として3年目となった当社は、ビジョン達成に向けた戦略を着実に前進させ、企業価値の向上に取り組んできました。

本年も、新たに策定した三井E&S Rolling Vision 2025で掲げる注力課題を着実に実行し、持続的成長の道を歩んでいることを示していく年にしたいと考えます。

年頭にあたって改めて当社グループの現状と、皆さんにお願いしたいことについて、お話ししたいと思います。

■「当社グループの現状について」

2024年度は、営業利益・経常利益・当期純利益のいずれも3年連続で伸長し、増配も実施することができました。また、2025年度の中間決算では、売上高、営業利益ともに前年同期比で増加し、通期の営業利益見通しを上方修正しました。32年ぶりに中間配当も実施し、大きな節目の年となりました。加えて、当社株価も年初の1,800円台から一時7,000円を超える水準にまで上昇し、ステークホルダーの皆さまに、当社が持続的成長の実現フェーズに入ったことを示すことができたと感じています。
今後さらなる成長を遂げるために、変化を恐れず挑戦していく企業風土を醸成する人的資本経営に取り組んでいきたいと思います。

■「三井E&S Rolling Visionについて」

2025年5月に「三井E&S Rolling Vision 2025」を公表し、今後の「成長性」とそれを支える「信頼性」の確立を約束として掲げました。
この計画の達成は、ステークホルダーの皆さまに対する最低限の約束、責務であり、成し遂げなければなりません。
冒頭でも申したとおり、世界経済は依然として不透明であり、為替変動などの通商リスクも高い状況が続いています。こうした環境下において当社は、中核事業においてはリスクを適切に織り込みつつ、積極的に投資を行いその成果を確実に形にしていきます。また、成長事業では明確なグランドデザインのもと、新規領域を切り開き、第三の柱となる事業の創出を目指します。

■「従業員の皆さんへお願いしたいこと」

これらを踏まえて、グループ従業員の皆さんへお願いしたいことですが、今年は「三方良し」の話をしたいと思います。
企業として、ステークホルダーの皆さまにとって価値ある存在であり続けることが重要です。「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」という近江商人のこの経営哲学を我々の事業活動に体現していく姿勢こそが、事業の持続性を支える基盤となるものだと思います。それは私たちの企業理念である「エンジニアリングとサービスを通じて人に信頼され、社会に貢献する」と一致するものです。
日々の業務の中で常にこの「三方良し」を心に刻み、関わりあう全ての人たちとの信頼関係をしっかりと築いていって欲しいと思います。

■「安全衛生」、「コンプライアンス」について

安全衛生は当社にとって最優先事項です。皆さん一人ひとりが日々の業務の中で安全意識を習慣化し、危険を予測し、未然に防ぐという姿勢を徹底してください。メンタルヘルスについては、皆さん自身のセルフケアに加え、職場全体で小さな変化を見逃さず、早期の発見と適切なサポートをお願いします。
また、コンプライアンスについてですが、当社はお客さまや取引先、そして社会全体からの信頼によって成り立っています。その基盤となるのは、ルールを守り、誠実に行動するという極めて基本的な姿勢です。法令・ルールを遵守し、各種ハラスメントの防止、情報漏洩の防止を徹底するとともに、常にセルフチェックを怠らず、適切な行動をとることを心がけてください。

■結びに

本年の干支は丙午(ひのえうま)です。丙午は強い「火」の気を帯び、勢い・情熱・エネルギーに満ちた年とされます。前例を打破し新たな成長に向けて進化しようとしている我々三井E&Sグループにはうってつけの年です。
既存の枠に捉われず、果敢に新しい挑戦を続けていく風土を醸成し、グループ社員一丸となって最大限の力を発揮していきましょう。

ニュースリリース
※ グループ会社を含む従業員全員に向けて新年挨拶の要旨より。