新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。平素より我が国の機械産業の発展に向けた当連合会の活動に格別のご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。

2025年は、地政学的リスクの更なる高まり、米国の「トランプ関税」の動向など、世界経済の不確実性が増す中で、我が国の機械産業はサプライチェーンの再構築、デジタル技術の深化、環境負荷低減への取り組みを着実に進め、競争力強化に努めてきました。特に、生成AI・ロボティクスの高度化、カーボンニュートラル達成に向けた省エネ・電動化技術の革新、世界的なインフラ需要の拡大を背景とした設備投資の活発化など、機械産業を取り巻く環境は大きく変化しております。
こうした国内外の激しい変化に迅速に対応し、機械産業の課題解決と未来に貢献するため、ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(RRI)と共に、機械産業の皆様や政府と手を携えつつ、機械産業の横断的な課題に取り組む役割をしっかりと果たしてまいる所存です。
昨年の日機連の主な活動を以下の通りご紹介します。
・事務所移転
昨年1月に事務所を高田馬場に移転しました。日機連の活動をより効率化、活性化させるための移転であり、会議室の拡充やITインフラの整備を行い、会員講演会や各委員会、総会、理事会などの会合だけでなく、国際会議にも対応できる環境を整えました。賀詞交歓会、春季総会、各種委員会活動や国際会議についても充実した事務所設備を活用し円滑に開催することができました。会員の皆様へのサービス向上に今後も務めてまいります。
・RRIについて
RRIは、成長戦略の一環である政府の「ロボット新戦略」に基づいて2015年に発足してから10年が経過し、現在の会員数は約410に及んでおります。
昨年、産業IoT分野では、産業データスペースの取り組みを官民一体となって推進するために設立された「デジタルエコシステム官民協議会」に参画するとともに、産業データスペースの国際相互運用性の確保に向けた「Open Data Spaces」の推進に取り組んでまいりました。
また、日独連携活動については、RRIとドイツPlattform Industrie 4.0との新たな連携戦略に関する共同声明を公表いたしました。ロボット分野では、ロボット向けのオープンな開発環境を提供する共通プラットフォームの整備や、我が国の地域における人手不足解消に向けた中小企業へのロボット導入支援のために経済産業省や各自治体、支援機関などが連携する「全国ロボット・地域連携ネットワーク(通称RINGプロジェクト)」の設立に取り組んでまいりました。
今後とも、RRIと日機連との連携を一層強化しながら、産業界の協調領域での取り組みの強化を目指してまいります。
・税制要望について
日機連では従来、機械業界の税制要望の策定、その実現に向けた要望活動を中心に税制に関する活動を行っております。「令和8年度税制要望」については、産業界全体でイノベーションを起こし、生産性を向上させ、グローバル市場における日本企業の競争力を強化するため、「研究開発税制の拡充等」、「GXに向けた設備投資関連税制の拡充、改善」、「経済のデジタル化に伴う新たな国際課税制度への対応」の3点を要望いたしました。また、製造業関連7団体連名にて「我が国企業の競争力強化に向けた令和8年度税制改正共同要望」を策定し、要望項目の実現に向け、共同で要望活動を展開いたしました。
結果として、税制改正において、大胆な設備投資促進税制の創設、研究開発税制の延長など、機械産業にとって有意義な成果につなげることができました。
・表彰事業について
表彰事業としては、経済産業省、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省との共催によりロボット大賞を開催しております。第12回ロボット大賞は今年2月より募集を開始し、11月に東京ビッグサイトにて表彰式を執り行うべく準備を進めております。多くの皆様に優れた案件のご応募をいただきたいと存じます。
日機連は引き続き、機械産業界が更なる発展を実現し、我が国の産業競争力強化に貢献できるよう努めてまいる所存です。今後とも関係各位のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
最後となりますが、皆様の一層のご健勝とご活躍を心からお祈り申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。
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