米キャタピラー、ユナイテッド・ウェイに1,520万ドルを寄付

・2025年「Leading Corporate Partner」に選出

キャタピラー(Caterpillar):2025年12月1日

建設機械大手のキャタピラーは12月1日、米国やメキシコ、カナダ、パナマ国内のユナイテッド・ウェイ(United Way)および関連支援機関に対し、2025-2026年寄付キャンペーンとして総額1,520万ドルを拠出したと発表した。同額は前年の記録的寄付額と同水準となる。

■従業員・退職者による寄付とボランティア支援活動が寄与

今回の寄付には、キャタピラー従業員・退職者、ならびにキャタピラー財団(Caterpillar Foundation)が参加した。同社は従業員・退職者が寄付した金額と同額を財団が拠出するマッチング方式を継続している。

また、8~9月に実施されたボランティア活動プログラムでは、従業員が1万2,000時間以上の活動時間を記録し、これに応じて追加寄付が行われた。

同社CEOのジョー・クリード(Joe Creed)氏は次のように述べた。

「キャタピラーにとって地域への還元は行動ではなく精神そのものです。創業100年の歴史の中で、我々は拠点を構える地域とともに歩んできました。この取り組みを支えてくれる従業員と退職者に心から感謝します。」

■70年以上続く社会貢献活動、2.5億ドル超を拠出

キャタピラーは70年以上にわたり、ユナイテッド・ウェイを従業員・退職者向け唯一の年間寄付活動として位置付けてきた。2000年以降、累計寄付額は2億5,100万ドル超に達している。今回の取り組みが評価され、キャタピラーおよびキャタピラー財団は、年間500万ドル以上の寄付企業を対象とする新設制度「2025 Leading Corporate Partner」に認定された。

現在、ユナイテッド・ウェイは世界に1,100超の拠点を持ち、同社の寄付はそのうち508拠点を支援している。

■若年層の職業訓練支援に25万ドルを追加提供

キャタピラー財団はまた、ダラス都市圏ユナイテッド・ウェイ(United Way of Metropolitan Dallas)の就労支援プログラム「Pathways to Work」に対し、2年間で25万ドルを提供すると発表した。

同拠点ではITや技能職分野における職業訓練や資格取得支援が行われ、地域人材育成と雇用創出につなげる。

キャタピラー財団のアシャ・バーギーズ(Asha Varghese)総裁は次のように語った。

「財団の使命は、人々が働く力を得て持続的に生きられるコミュニティをつくることです。今回の投資は、若者が質の高い教育と認定資格へアクセスできる環境づくりを支援するものであり、地域社会の将来に貢献します。」

■企業概要

キャタピラーは、建設機械・鉱山機械、ディーゼル・天然ガスエンジン、産業ガスタービン、ディーゼル電気機関車の世界最大メーカー。2024年の売上高は648億ドル。同社は建設機械部門、資源機械部門、エネルギー・運輸部門、並びに金融サービスで事業を展開している。

同社は「脱炭素社会への貢献」を掲げ、グローバル販売網を軸に製品・サービス価値の最大化を目指している。

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