米ヘリオス子会社サン・ハイドロリックス、革新的エネルギー回収技術「ENERGEN™」で2025年LEAPアワード金賞を受賞

・モーションコントロール分野における省エネ・高効率化の新潮流

ヘリオス・テクノロジーズ （Helios Technologies）：2025年11月13日

米国フロリダ州サラソタ発。ヘリオス・テクノロジーズ の事業会社であるサン・ハイドロリックス （Sun Hydraulics）は、設計工学分野の革新技術を顕彰する「LEAP（Leadership in Engineering Achievement Program）アワード」において、2025年モーションコントロール部門の金賞を受賞した。受賞対象となったのは、同社が開発した油圧エネルギー回収システム「ENERGEN™」である。

■革新的な油圧→電力変換技術

ENERGEN™は、油圧流から電力を直接回収する世界初のシステムとして位置づけられる。Sun Hydraulicsが長年培ってきたカートリッジバルブ技術と先進的な発電機構を融合させ、油圧システムにおける効率と性能を新たな次元へと引き上げる。省エネソリューション「ecoline™」シリーズの一環として開発され、持続可能なモーションコントロールの実現を目指す。

■受賞の意義と市場背景

Sun Hydraulics & Motion Control Technology社長のリック・マーティッチ （Rick Martich）氏は「ENERGEN™は、当社とヘリオスグループの革新性を象徴する成果であり、よりスマートで効率的かつ持続可能なソリューションを提供することで産業界を前進させる」とコメントしている。

近年、設備メーカーやシステムインテグレーターはエネルギー効率改善とライフサイクルコスト低減への対応を迫られている。ENERGEN™は以下の効果をもたらすとされる。

• システム効率向上：油圧流からエネルギーを回収・変換し、熱損失や余剰流量を低減。
• システム簡素化：外部電源の依存度を減らし、統合設計を容易化。
• 持続可能性の強化：従来廃棄されていたエネルギーを活用することで、CO₂排出削減や環境規制への適合を支援。

LEAPアワードの選考委員会は「ENERGEN™は電油圧システムの安全性と信頼性を高め、センサーやバルブ用の従来電源と並行使用することで冗長性を確保できる」と評価している。

■企業概要

• Sun Hydraulics：1970年創業。高性能油圧カートリッジバルブおよびマニホールドの世界的メーカー。品質重視の製造体制と技術革新を継続し、流体パワーシステムの中核部品を提供。
• Helios Technologies：建設機械、物流、農業、エネルギー、船舶、レジャー車両など多様な市場にモーションコントロールおよび電子制御技術を展開。世界90カ国以上で事業を展開し、1997年の上場以来、四半期ごとに配当を継続している。

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