松屋アールアンドディ、ベトナムに新工場建設へ

・カーシート・医療機器分野での需要拡大に対応

松屋アールアンドディ(福井県大野市)は8月22日、ベトナム・ドンナイ省ホーナイ工業団地において新工場を建設することを発表した。これは、同社の子会社である Matsuya R&D(Vietnam)Co.,Ltd. における事業拡大を見据えた戦略的な設備投資となる。

■生産能力の限界に対応、将来の成長を見据えた投資

同社は、カーシートおよびエアバッグなどのセイフティシステム事業、ならびにメディカルヘルスケア事業において、今後さらなる取引拡大が見込まれると判断。既存工場の生産スペースでは対応が困難となることから、新工場の建設を決定した。

新工場は、既に取得済みの土地を活用し、建設費用として約6億円〜8億円を自己資金で投じる予定。完成は2026年9月を見込んでおり、2027年4月以降の稼働開始を目指す。

■業績への影響は軽微、長期的な競争力強化へ

今回の設備投資による2026年3月期の業績への影響は軽微とされているが、同社は中長期的な競争力強化とグローバル展開の加速を視野に入れている。ベトナム拠点の拡充により、アジア市場での供給体制の強化と、製品品質・納期対応力の向上が期待される。

なお、工場建設に関する詳細は、今後の許認可手続き等により変更となる可能性があるとしている。

<取得資産の概要>

  • 所在地:ベトナム国ドンナイ省ホーナイ工業団地
  • 設備投資内容:工場の建設
  • 投資予定額:6億円~8億円(※土地取得済)
  • 資金計画:自己資金のみ
  • 完成予定:2026年9月(※許認可等により変更の可能性あり)
  • 生産開始予定:2027年4月以降

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