バルメット、インドネシアの製紙会社に新鋭ティッシュマシンを納入

バルメット (Valmet):2025年8月25日

バルメット(フィンランド)は、インドネシアの製紙大手PTスパルマ・Tbkに対し、最新鋭のティッシュ製造機「IntelliTissue 1600」を納入すると発表した。今回の導入により、同社はアジア太平洋市場向けの高品質なティッシュ製品の生産体制を強化する。稼働開始は2026年を予定している。

■長年のパートナーシップを強化
今回の受注は、バルメットの2025年第2四半期受注分に含まれているが、受注金額は非公開。両社は長年にわたる提携関係にあり、特にティッシュプロジェクトでの協業実績が豊富だ。直近では2022年、同工場に「IntelliTissue」マシン(TM10)を納入・稼働させている。
スパルマ社のジョセフ・スライマン取締役は、「今回の新たなティッシュマシン投資を通じて、バルメットとの協力関係を拡大できることを嬉しく思う。前回のプロジェクトで示された、当社の特定のニーズへの深い理解と、チーム間の優れた連携が、今回の記念すべきプロジェクトでもバルメットをサプライヤーに選んだ理由だ。今後もパートナーシップをさらに発展させていきたい」と語った。
バルメットのペモ・クリムチャック副社長も、「スパルマ社とは長年にわたり成功を収めてきた協力関係にある。今回もまた、信頼性と資源効率に優れた『IntelliTissue』コンセプトを供給し、彼らのティッシュ事業拡大を支援する信頼を得られたことを誇りに思う。今回のプロジェクトも、効率的で円滑な立ち上げになると確信している」と述べ、今後の協業に期待を寄せた。

■納入設備の概要
今回の納入には、原料調製設備を含む完全なティッシュ生産ライン一式が含まれる。

◾️主な設備
・「IntelliTissue 1600」マシン(インテリジェットVヘッドボックス、クレセントフォーマー、インテリプレス、インテリヤンキードライヤー、エグゾーストキャップフード、インテリリールセクションを装備)
・機械・電気駆動装置
・バルメットDNAシステム(マシン制御、分散制御、品質制御システム)
・除塵システム、ティッシュライン用補助システム
この新ラインにより、スパルマ社のティッシュ生産能力は年間2万6500トン増加する見込み。

■企業情報
<PTスパルマ・Tbk>
1976年にインドネシア・スラバヤで創業。信頼性と品質の高い製品の提供に注力する、紙・ティッシュのリーディングカンパニー。継続的な改善、製品革新、環境に配慮した生産を重視し、製品のほとんどに古紙を利用している。国内および国際市場に幅広い製品を提供している。
<バルメット>
プロセス産業向けに技術を提供するグローバルリーダー。225年以上の歴史と世界約40カ国に1万9000人以上の専門家を擁する。再生型社会に向けた産業変革を目指し、最先端技術、サービス、ミッションクリティカルな自動化・流量制御ソリューションを顧客に提供している。2024年の純売上高は約54億ユーロ。本社はフィンランド・エスポーにあり、株式はナスダック・ヘルシンキに上場している。

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