エピロック、新たにインドで生産・研究開発拠点を着工

エピロック (Epiroc):2025年8月26日

エピロック(本社ストックホルム、スウェーデン)は8月26日、インド・ナシーク(Nashik)において新たな生産および研究開発(R&D)施設の建設を開始したと発表した。同社は鉱業およびインフラ業界向けの生産性・持続可能性のパートナーであり、今回の新拠点はインド市場をはじめ世界の顧客に対し、安全性と生産性を高める高品質な製品・ソリューションを提供する取り組みの一環となる。

新施設では、鉱山や建設顧客向けの地上・地下機器の開発・製造を行う。敷地面積は約17万5,000平方メートルで、生産棟、試作施設、R&Dラボ、オフィス、屋外の試験走行路などを備える計画。2026年第3四半期から段階的に操業を開始する予定で、今後数年かけて拡張を進める。

エピロック社長兼CEOのヘレナ・ヘドブロム氏は「ナシークでの新施設は、成長著しく極めて重要なインド市場での存在感をさらに高める重要なステップであり、世界の顧客を支援する基盤にもなる」と述べた。

同社はインド国内に複数の生産・技術拠点を展開しており、従業員数は約1,750人。そのうち研究開発組織が大きな比重を占め、近年も拡張を続けている。今年4月にはハイデラバードで岩盤掘削工具の製造拠点を拡張開所し、昨年は同市にイノベーション&テクノロジーセンターを新設した。

新ナシーク拠点では、既存の約280人に加え約200人の直接雇用を創出する見込み。エピロック・インディア社長のアルンクマル・ゴヴィンダラジャン氏は「インドには大きな成長ポテンシャルがあり、今回の投資によって地域と世界の顧客に対する生産性・持続可能性のパートナーとしての役割を一層強化する。『メイク・イン・インディア』の推進にもつながる」と強調した。

<エピロック概要>
エピロックは鉱業・インフラ分野の世界的パートナーとして、持続可能な社会への移行を加速している。掘削機や岩盤掘削機器、建設機械、地上・地下向けツールなどの革新的かつ安全な機器を開発・提供するほか、アフターマーケットサービス、自動化、デジタル化、電動化ソリューションを展開。2024年の売上高は約640億スウェーデンクローナで、世界約150カ国に1万9,000人の従業員を擁する。

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