シード(東京都文京区)は8月8日、埼玉県鴻巣市にある主力生産拠点「鴻巣研究所」において、4号棟の第二期設備計画に着手することを発表した。総投資額は約115.9億円で、2027年4月の稼働開始を目指す。
今回の設備投資は、2024年4月に始動した中期経営計画(2024年4月〜2027年3月)に基づくもので、近視人口の増加を背景に拡大が見込まれるコンタクトレンズ市場への対応を目的としている。シードは新素材を用いた製品の量産体制を強化し、国内外でのプレゼンス向上を図る。
■4号棟の拡張で月産8,950万枚へ
現在進行中の4号棟第一期計画では、2026年3月の生産開始を予定しているが、第二期では同棟3階部分に内装工事を施し、製造設備を新たに導入。これにより、次世代シリコーンハイドロゲルレンズなど新商品の生産ラインも整備される。
第二期計画の完了後、鴻巣研究所の生産能力は中期計画期首比で150%以上増加し、月産8,950万枚に達する見込み。新たに追加される生産能力は月産1,050万枚規模となる。
■建設は2026年7月着工、資金はリース・借入・自己資金で調達
設備の所在地は埼玉県鴻巣市袋1030番7。建設は2026年7月に着工し、2027年4月の稼働開始を予定。資金は一部リースによる貸借、金融機関からの借入、自己資金で賄う計画だが、詳細は未定としている。
■業績への影響は軽微、進捗に応じて開示へ
同社は、今回の設備投資が2028年3月期以降の業績に寄与する見通しで、当期業績への影響は軽微と説明。今後の進捗に応じて、必要に応じた情報開示を行う方針だ。
<新工場計画概要>
- 所在地:埼玉県鴻巣市袋1030番7
- 用途:4号棟3階部分の内装およびコンタクトレンズ製造設備
- 総投資予定額:115.9億円(予定)
- 資金計画:一部リースによる貸借、金融機関からの借入、自己資金(詳細未定)
- 建設期間:着工予定 2026年7月 / 稼働開始予定 2027年4月
- 完成後能力:1日使い捨ておよび新素材コンタクトレンズの製造が可能。第二期計画分として月産1,050万枚を予定
- 参考建築面積・延床面積:• 1号棟:建築面積 7,658.62㎡ / 延床面積 14,180.39㎡
- 2号棟:建築面積 4,906.74㎡ / 延床面積 9,520.71㎡
- 2号棟別館:建築面積・延床面積ともに 1,393.31㎡
- 3号棟:建築面積 6,714.46㎡ / 延床面積 12,834.36㎡
- 4号棟:建築面積 5,429.61㎡ / 延床面積 16,399.92㎡
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