・全社売上高は2.0%増の486億円
古河機械金属が8月7日に発表した2026年3月期第1四半期(25年4〜6月)連結業績によると、産業機械、ロックドリルおよびユニックの機械事業の合計売上高は、189億39百万円(前年同期比8.6%減)、営業利益は、11億96百万円(同23.3%増)となった。産業機械部門は減収増益、ロックドリルおよびユニック部門は減収減益となり、機械事業全体では、減収増益となった。
<産業機械>
産業機械部門の売上高は、42億33百万円(前年同期比12.7%減)、営業利益は、3億25百万円(前年同期△2億17百万円)となった。売上高については、マテリアル機械は、砕石プラントの出来高減により、また、コントラクタ事業は、ベルトコンベヤ製品の売上げは増加したものの、橋梁工事の出来高減により、それぞれ減収となった。一方、営業利益については、前年同期に発生したマテリアル機械におけるプラント工事の遅延等に伴う追加原価の減少、および橋梁工事の原価率の改善などにより、増益となった。
<ロックドリル>
ロックドリル部門の売上高は、79億24百万円(10.7%減)、営業利益は、7億46百万円(同111.8%減)となった。国内については、トンネルドリルジャンボ整備事業の売上げの減少により、減収となった。海外については、アフリカ向けの油圧クローラドリルの出荷は増加したが、北米向けの油圧クローラドリルの大幅な出荷減により、減収となった。
<ユニック>
ユニック部門の売上高は、67億81百万円(前年同期比3.1%減)、営業利益は、1億23百万円(同63%減)となった。国内については、ユニックキャリアの出荷は増加したが、ユニッククレーンの出荷が減少したことにより、減収となった。海外については、アジア向けのユニッククレーンおよび北米向けのミニ・クローラクレーンの出荷が減少し、減収となった。
なお、全社売上高は、485億92百万円(前年同期比2.0%増)、営業利益は、24億60百万円(同7.2%増)となった。 素材事業では、金属部門および化成品部門は増収減益、電子部門は増収増益となり、全体では増収減益となった。また、不動産事業は増収増益となった。営業外収益に持分法による投資利益14億26百万円ほかを計上した結果、経常利益は、39億15百万円(同25.1%増)となった。税金費用14億49百万円を計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は、24億3百万円(同6.4%増)となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2026年3月期通期の業績予想は、売上高は1,940億円(前期比3.6%減)、営業利益は、77億円(同21.1%減)、経常利益82億円(同15.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益54億円(同71.0%減)と、前回(2025年5月13日)発表との比較では、上方修正した。
売上高および営業利益については、全体で増収増益となる見込み。ロックドリル部門では、油圧クローラドリルおよびトンネルドリルジャンボ本体の出荷減により、減収となるが、利益率の改善により、増益となる見込み。ユニック部門では、ユニッククレーンの出荷減により、減収減益となる見込み。金属部門では、金属価格が当初想定を上回ることから、増収となり、営業損失は縮小する見込み。電子部門では、窒化アルミセラミックスおよびコイルの売上げの減少により、減収となる見込みです。化成品部門では、亜酸化銅の販売数量が増加し、増収となる見込み。また、受取配当金および持分法による投資利益の増加により、経常利益および親会社株主に帰属する純利益ついても、増益となる見込み。
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