ソディック、25年1~6月売上は14.8%増の380億円、25年通期予想774億円(5.1%増)は変えず

 ソディックが発表した2026年12月期第2四半期累計期間(25年1~6月)連結業績によると、売上高379億80百万円(前年同期比13.1%増)、営業利益21億50百万円(前年同期は営業損失56百万円)、経常利益15億38百万円(前年同期比2.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益10億88百万円(同36.0%増)となった。

■セグメント別の経営成績

<工作機械事業>
 売上高27,847百万円 (前年同期比11.9%増)/営業利益 3,071百万円 (前年同期比 2,106百万円増)。
 日欧米での自動車関連の低迷が継続した一方で中華圏においてはNEV車、スマートフォン、データセンター向け光コネクタ、電子部品などの需要は好調に推移した。また、日欧米における航空宇宙、医療関係の堅調な需要が継続したため、売上高は前年同期比で増加となった。
セグメント利益は、中国の生産集約化、人員配置の適正化、工場稼働率の向上などの改善効果が継続した結果、前年同期比で増加となった。
ものづくりの高度化は今後も継続するとみられ、同社としては高精密・高精度加工に強みのある放電加工機の一層の拡販に加え、イタリアの金属3ⅮプリンタメーカーPrima Additive S.r.lの子会社化による製品の充実、販路拡大など高付加価値加工ニーズへの取り組みを進めている。

<産業機械事業>
 売上高4,730百万円 (前年同期比 6.7%増)/営業利益 141百万円 (前年同期比 154百万円増 )。

 日本、中華圏、米国を中心にデータセンター向け光コネクタ、スマートフォン、コンタクトレンズ向けの需要が堅調に推移し、売上高は前年同期比で増加した。
 セグメント利益は、構造改革である高付加価値モデルへのシフトを進めているものの、人件費の増加や組織変更に伴う経費負担の見直しなどの影響もあり前年同期比で減少した。

<食品機械事業>
 売上高 2,718百万円 (前年同期比 75.6%増 )/営業利益354百万円 (前年同期比 347百万円増 )。

 国内外における製麺機関連設備や無菌包装米飯製造装置等の需要が堅調に推移しており、売上高、セグメント利益ともに前年同期比で増加した。
 中華圏、韓国を中心とした東南アジアなどの海外市場にて食の高品質化やインフラの整備等で生麺や米飯の需要は継続しており、営業人員を増強し新たな地域への営業活動を強化していく。日本においては製麺設備の更新需要を中心に安定した需要が継続している。

<その他>

 売上高 2,684百万円 (前年同期比 1.9%減/営業利益 138百万円 (前年同期比 228百万円増)。
 精密コネクタなどの受託生産を行う金型成形事業、リニアモータやセラミックス部材の販売等を行う要素技術事業から構成。
 金型成形事業においては主要顧客である自動車関連向けの需要は中華圏を除く地域で鈍化傾向であるものの、一定程度の稼働を確保した。一方で、セラミックスやLED投光器関連の販売が一部後ろ倒しとなったことにより、売上高は前年同期比微減となった。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 2025年 12 月期通期連結業績予想については前回発表のとおり、売上高774億円(前期比5.1%増)、営業利益43億円(92.7%増)、 経常利益38億円(4.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益29億円(29.5%減)。

ソディックの2025年12月期第2四半期決算短信

 決算説明会補足資料