ヤンマー、米国市場に向け新型コンパクト・トラックローダー4機種を投入

 Construction BriefingRecycling Today:2025年7月23日

 ヤンマーコンパクト機器(Yanmar Compact Equipment)は、米国のコンパクト・トラックローダー市場に本格参入し、北米全域の販売代理店ネットワークを通じて新たに4機種の販売を開始した。

 今回投入された新型トラックローダーは、建設、造園、インフラ整備、レンタルといった幅広い分野のユーザーを対象としており、ヤンマーのコンパクト機械ラインアップの拡充を図るものである。

■発表された4モデルの概要は以下の通り。
• TL65RS-1C:運転質量3,890kg(8,575ポンド)、出力67馬力、定格作業容量(ROC)は953kg(2,100ポンド)
• TL75VS-1C:運転質量4,176kg(9,205ポンド)、出力71.5馬力、ROCは1,159kg(2,555ポンド)
• TL80VS-1C:運転質量4,360kg(9,610ポンド)、ROCは1,315kg(2,900ポンド)
• TL100VS(最上位機種):出力103.5馬力、運転質量4,790kg(10,555ポンド)、ROCは1,714kg(3,780ポンド)

 これらのトラックローダーは、既存のミニショベル、コンパクトホイールローダー、クローラーキャリアといったヤンマーのコンパクト機械製品群に新たに加わる。今回の製品投入は、同社の米ミネソタ州グランドラピッズ工場における生産能力50%拡張に続くもので、約3,000平方メートル(32,000平方フィート)の新施設には粉体塗装システム、組立ラインの延伸、レーザー切断機器、ロボット溶接システムなどが導入された。

 ヤンマーコンパクト機器北米社長のアンナ・クリスティーン・スグロ氏は、今回の発表を「コンパクト機械分野でグローバルリーダーとなるための重要な一歩」と位置づけ、次のように述べている。

 「今回発表したフルラインアップは、ヤンマーが築いてきた100年の歴史、そしてそのうち55年に及ぶコンパクト機械分野での信頼を土台としています。お客様やパートナーは、信頼性が高く、ビジネスの成長に貢献できる機械をヤンマーに求めています。私たちは、ステークホルダーや顧客の皆様にとって、より豊かな経験と成功を築き続けることを使命としています。」

 ニュースソース(Construction Briefing)
 ニュースソース(Recycling Today)

参考:

■ Yanmar Compact Equipment(ヤンマーCE)について

 ヤンマーは、産業機械業界における世界的なリーダーである。小型機械部門においては、1968年に初の自走式ミニショベルを発売し、1993年には革新的なゼロテールショベルを発明するなど、市場の先駆者としての地位を確立してきた。ヤンマーCEは、日本、フランス、ドイツ、米国の4カ所に生産拠点を持ち、世界各地の市場に多様な製品とサービスを提供している。詳細は公式ウェブサイト(www.YanmarCE.com)を参照されたい。

■ Yanmar Compact Equipment North America(ヤンマーCE北米)について

 ヤンマーCE北米は、ミネソタ州グランドラピッズに本社を置く。ヤンマーCE部門の一翼を担い、パワフルで信頼性が高く、効率的なミニショベル、コンパクトトラックローダー、トラックキャリア、ホイールローダーに加え、ASVブランドによる革新的かつ業界をリードするPosi-Track®コンパクトトラックローダーを取り扱っている。ヤンマーCE北米は、大阪を本拠とするヤンマー株式会社の一部門である。ヤンマーは1912年に創業し、1933年には世界で初めて実用的な小型ディーゼルエンジンを開発した企業である。現在では、高性能ディーゼルエンジンおよびディーゼル駆動機器の設計・製造において高い評価を得ている。

■ ヤンマーについて

 ヤンマーは1912年に日本の大阪で創業した。1933年には、世界で初めて実用サイズの小型ディーゼルエンジンの製造に成功し、ディーゼルエンジン技術のパイオニアとしての地位を確立した。現在では、小型・大型エンジン、農業機械・施設、建設機械、エネルギーシステム、海洋機器、工作機械、部品など、幅広い産業機器分野で世界をリードするイノベーターである。ヤンマーのグローバル事業は7つの領域にまたがり、陸、海、都市のさまざまなフィールドにおいて、持続可能な未来の実現を目指し、顧客が直面する課題に対し先進的なソリューションを提供している。

 以上