日本製鉄 、インド南部に鉄源一貫製鉄所建設用地を取得

 日本製鉄(東京都千代田区)は3月28日、インドにおける重要拠点である、ArcelorMittal Nippon Steel India Private Limited(以下、AM/NS India)が、インド南部アンドラプラデシュ州における鉄源一貫製鉄所建設用地を取得することを決定したと発表した。

 インドの鉄鋼市場は、世界の中でも経済成長と人口増により着実な成長が見込まれており、インド政府はインフラ整備・製造業振興政策等、需要喚起に向けた支援方針を堅持するとともに、インド国内鉄鋼生産能力についても積極的な拡張目標を打ち出している。

 AM/NS Indiaは、既存インド西部グジャラート州ハジラ製鉄所の増強投資を実行しており、さらなる能力拡張に向けた一環として、インド南部アンドラプラデシュ州政府より鉄源一貫製鉄所の建設用地を取得することで合意した。これらの能力増強を通じて、今後のインドマーケットでの需要拡大を捉え、市場プレゼンスの確保に向けて、取り組んでいく。

<鉄源一貫製鉄所建設用地の概要>
場所:インド南部アンドラプラデシュ州アナカパリ地区ラジャヤペタ
面積:890ヘクタール(2,200エーカー)
土地引渡完了:2025年4月見込み(一貫製鉄所能力:粗鋼7百万トン/年規模を検討)

<AM/NS Indiaの概要>
事業内容:鉄源一貫プロセスによる鉄鋼製品およびペレットの製造・販売
本社所在地:インド西部グジャラート州ハジラ
資本金:2,504億インドルピー
ガバナンス:両親会社は取締役を同数指名し、重要事項を取締役の全会一致により決定
出資構成:日本製鉄40.0%、ArcelorMittal 60.0%(両親会社ともに持分法適用会社として連結)
CEO :Dilip Oommen
従業員:9,863名 [2024年12月]
生産・販売:粗鋼生産量 :754万トン/年、鋼材販売量 :793万トン/年 [2024年]
鉄源一貫製鉄所:ハジラ一貫製鉄所(西部グジャラート州ハジラ)
下工程製造拠点:ガンディダム下工程製造拠点(西部グジャラート州ガンディダム)、プネ下工程製造拠点(西部マハラシュトラ州プネ)、コポリ下工程製造拠点(西部マハラシュトラ州コポリ)
原料関連工場:パラディプペレット工場(東部オディッシャ州パラディプ)、バイザックペレット工場(南部アンドラプラデシュ州ヴィシャカパトナ

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