竹内製作所、青木工場(長野県)隣接地に新工場、総投資額180億円

・クローラーローダーの新工場、稼働開始は2028 年1月頃を予定

 竹内製作所は3月27 日、現有の青木工場(長野県小県郡青木村)の隣接地に工場用地を取得し、クローラーローダーの新工場を建設すると発表した。

■取得の理由
 竹内製作所グループの将来的な事業拡大を見据え、生産能力の増強を図るため、新たに工場用地を取得し、新工場を建設する。新工場の稼働開始は2028 年1月頃を予定しており、フル稼働に至ると、同社グループの生産能力は1.3 倍となる見込み。

 竹内製作所グループの主力市場は北米及び欧州であり、北米での主力製品はローダー及びショベル、欧州での主力製品はショベルである。同社グループはすでに、2022 年9月に稼働開始した米国サウスカロライナ州の工場により、ローダーの生産能力は 1.4 倍に、2023 年9月に稼働開始した長野県小県郡青木村の青木工場により、ショベルの生産能力は 1.5 倍に増強を果たした。

 しかしながら、ローダーについては、主力の北米市場での需要が引き続き旺盛で、さらに、欧州市場においても、新たな需要の拡大が見込まれており、生産能力のさらなる増強の必要性が高まっている。

 住宅不足やライフラインの老朽化は、欧米のみならず全世界が直面する社会課題であり、脱炭素に向けた再生可能エネルギーへの移行に必要なインフラ建設の拡大と合わせて、現在及び将来の社会インフラの維持・構築に同社製品は必要不可欠であり、その需要はショベルもローダーも中長期的に安定拡大が見込めることから、今回の新工場は、5年先、10 年先を見据えた成長戦略の礎となるものである。

<取得資産の内容>
・工場用地
・取得価額 :180 億円(工場用地・建物・生産設備の総額・概算額)
(1) 資産の名称:土地
(2) 所在地:長野県小県郡青木村大字当郷
(3) 面積:約28,000 ㎡(工場用地:約 22,600 ㎡、駐車場用地:約 5,400 ㎡)
(4) 取得相手先 複数の一般個人であるため非公表。
(5) 現況:農地

<新工場>
(1) 資産の名称:青木・第二工場(仮称)
(2) 所在地:長野県小県郡青木村大字当郷
(3) 建築面積:約19,250 ㎡
(4) 延床面積:約24,100 ㎡(2階建て)
(5) 取得相手先:新築工事のため、該当事項はない。

<取得の日程>
(1) 取締役会決議:2025 年3月27 日
(2) 開発許可申請:2025 年5月(農地法に基づく農地転用許可申請を含む)
(3) 開発許可:2025 年8月
(4) 用地取得 2025 年9月~2026 年1月
(5) 土地造成工事:2026 年2月~2026 年7月(6ヶ月間)
(6) 工場建設工事 2026 年8月~2027 年7月(12 ヶ月間)
(7) 生産設備工事 :2027 年12 月 完了 (一部の設備は工場建設工事の完了後に設置するため)
(8) 工場稼働開始:2028 年1月

<今後の見通し>
 当該固定資産の取得による 2025 年2月期、及び 2026 年2月期の連結業績への影響は軽微。新工場の稼働開始は2028 年1月頃の予定であり、業績への貢献は 2029 年2月期以降になる見込み。

 ニュースリリース