川崎重工業と中国CONCHグループ※1との合弁会社である安徽海螺川崎節能設備製造有限公司(以下、CKM、安徽省蕪湖市)は、3月25日、中国において同グループの水城海螺セメント向けに、セメント粉砕用の次世代CKミル初号機を引き渡したと発表した。
CKミルは、セメント工場において使用される粉砕機(竪型ローラミル)で、主原料(石灰石)と副原料(粘土やけい石、鉄原料など)を一緒に乾燥・粉砕する原料粉砕や、原料を焼成してできるクリンカと副原料(石膏や石灰石など)を粉砕し、セメントを生産する仕上粉砕の工程で主に使用される。
川崎重工は、1985年にCKミルの初号機を納入して以来、日本のほか東アジア・東南アジア地域を中心に国内外で拡販を展開し、累計156基の受注実績を有しているが、生産量200t/hを超えるクラスの仕上粉砕用CKミルは、チューブミルからの置き換えなどの更新需要が期待されている。川崎重工は今回の次世代機引き渡しを契機とし、今後もセメント製造設備に関する技術力と豊富な実績を活かして、積極的な製品の開発・販売を展開していく。
※1 CONCHグループ:世界有数の中国大手セメントメーカーである海螺セメントを傘下に持ち、セメントや建材、環境事業、貿易等の事業を展開している企業集団。
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