カナデビア(旧・日立造船)は3月24日、同社 を代表とする企業グループは、新潟県柏崎市(櫻井 雅浩市⾧)より、DBO(Design:設計/Build:建設/Operate:運営)方式による新ごみ処理場の整備・運営事業を受注したと発表した。
柏崎市の既存のごみ処理場「クリーンセンターかしわざき」は、1992(平成 4)年に稼働し、柏崎市と新潟県刈羽村のごみを処理している。計画的な補修・整備によって現状の維持管理状況は良好である一方、同市は維持管理費の削減を図ろうとしている。また、減少するごみの排出量に見合った処理能力とすることなど、今後のごみ処理場のあり方が見直されてきた。
今回、カナデビアグループは、同事業の「循環型社会を推進する施設」「市民が身近で安全・安心を感じられる施設」「高効率なエネルギー回収を可能とする施設」「ふるさとの環境を守る施設」「経
済性に優れた施設」という5つの施設整備方針に基づき、新たなエネルギー回収型廃棄物処理施設(ストーカ式ごみ焼却発電施設、処理能力:80 トン/日=40 トン/日×2炉)およびマテリアルリサイクル推進施設(処理能力:6.7 トン/5 時間)を建設し、2029 年度の稼働後 20 年間の運営・維持管理も担う。
受注は、全体的な内容の実現性の高さや、地元企業の活用、そして、カナデビアグループが持つ経験・ノウハウを生かした信頼性と耐久性に優れたプラントシステムやエネルギー回収能力を向上させるための取り組みが特に高く評価された。
カナデビアは 1965 年(昭和 40)年に日本初の本格的なごみ焼却発電施設を大阪市に納入して以来、グループ累計で国内 550 件以上の受注実績がある。今後も、廃棄物の衛生的な処理とエネルギーとしての活用を通じ、地域の資源循環に貢献していくとしている。
<受注概要>
発注者:新潟県柏崎市(櫻井雅浩市⾧)
受注者:代表企業:カナデビア株式会社
構成企業:株式会社大原鉄工所、株式会社植木組、カナデビア環境サービス株式会社、株式会社宮田才吉商店、
協力企業:株式会社阿部建設、東北工業株式会社、大和運送建設株式会社、株式会社中澤組
建設地:新潟県柏崎市松波四丁目(既存のクリーンセンターかしわざき敷地内)
処理能力:エネルギー回収型廃棄物処理施設(ストーカ式 2 炉、計 80 トン/日)、マテリアルリサイクル推進施設(6.7 トン/5 時間)
事業期間:2025 年 3 月~2029 年3月 設計・建設、2029 年4月~2049 年3月 運営
受注金額:316 億 3,200 万円(税別)
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