スチールプランテック、韓国鉄鋼(KISCO)昌原工場向け電気炉電機品更新プロジェクトを受注

スチールプランテック、韓国鉄鋼(KISCO) 昌原工場向け電気炉電機品更新プロジェクトを受注

 製鉄プラントエンジニアリングメーカーのスチールプランテック(横浜市西区)は3月18日、2024年12月、韓国大手の鉄鋼メーカーKISCOより昌原工場向けの電気炉電機品更新プロジェクトを受注したと発表した。一部設備を除き2027年2月の完工を予定している。

 KISCOの電気炉は、1992年にスチールプランテックの母体となる旧日本鋼管(現JFEエンジニアリング)が新設納入したもの。稼働から30年以上を経たことで、老朽更新と稼働率向上に加え、将来の競争力強化を目的に今回の更新となった。

 更新する設備は炉用変圧整流装置、フリッカ補償装置、高調波フィルタ等、広範囲にわたる主電源設備。
 
 スチールプランテックとKISCOは長年にわたる技術的なサポートを通じて良好な関係にある。コロナ禍での設備更新においてもリモート等による真摯で的確な対応が評価されており、今回の受注にあたっては、顧客視点に立ち、設備の最適化と納期短縮を両立させた適切な提案が決め手となった。
 
 更新設備は装置構成を細分化し優先順位を付け、製作品の納入を最短に設定することで、大型機器の撤去から据付工事、試運転までを約1か月で終える予定。

 今後、完工に向けスケジュールの遵守とともに、スチールプランテックが電気炉サプライヤーとして培ってきた知見を最大限に活かしたスムーズな立ち上げを目指す。

 スチールプランテックは「Green&Smart」(Green=脱炭素を推進するための技術革新・Smart=最新技術を駆使した製品のスマート化)を掲げ、最新テクノロジーを織り込んだ商品やサービスの開発・拡販に注力している。今後も世界の製鉄メーカーの多様化するニーズに応え、価値ある設備の開発、納入に努めるとしている。

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