荏原製作所は3月13日、一昨年、昨年に続き、近畿地方整備局より毛馬排水機場(以下:本機場)におけるポンプ設備改修工事を受注したと発表した。対象となる排水ポンプは国内最大級の口径4000mm。
■背景
本機場は比較的大阪湾に近い、一級河川の淀川から分流する大川に位置している。高潮時の地域の浸水防止と大雨による河川流域の洪水対策を目的に約40年前に建設され、周辺流域にある大阪市内の市街地を中心とした地域を守り続けてきた。しかし、近年は経年劣化に伴う設備の摩耗や腐食がみられるようになり、排水ポンプは順次改修工事が進んでいる。本機場には合計6台の大型排水ポンプが設置されている。全てのポンプの口径が4000mmという国内有数の大型排水機場で、全台稼働すると毎秒330トンの水を排水できる能力を持っている。一昨年、昨年に引き続き、今回も6台のうち1台の改修工事を実施する。
■概要
今回の工事により、信頼性の高いポンプ設備が地域の浸水被害防止に貢献する。
■今後の展開
荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指している。社会システム事業では送水や排水能力を向上させたポンプの開発や、メンテナンスが容易な設備やサービスの提供を通じて、社会インフラの強靭化を支えていく。
■荏原グループについて
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。
<工事諸元>
(抜粋) 3号立軸軸流可動翼ポンプ(4000VSKGM型) 1台
工事期間:2025年1月22日~2027年6月30日
施工場所:大阪府大阪市都島区毛馬町3丁目地先