日立建機は3月13日、同社と丸紅が共同でブラジルに設立した鉱山機械の販売・サービス会社ZAMine Service Brasil LTDA(以下、ザマイン・ブラジル社)が、事業開始にあたり、3月12日に開所式を開催したと発表した。
開所式には、丸紅、丸紅ブラジル会社、日立南米社の関係者と、ザマイン・ブラジル社の従業員約50名が参加した。日立建機からは平野耕太郎執行役会長兼CEO、日立建機アメリカ石井壮之介取締役会長らが参加した。
日立建機 平野執行役会長兼CEOは、「ブラジルは世界有数の鉄鉱石産出国であり、マイニングのポテンシャルが非常に高い国である。昨今の市場の要望は排出ガスの削減であり、日立建機が世界中で提供している燃費に優れた油圧ショベルやトロリー式ダンプトラックなどのソリューションはブラジルのお客さまに必ず受け入れられると思う。ブラジルのマイニング市場で確固たる地位を築くために、一人一人に尽力をお願いしたい。」と挨拶した。
中南米は銅・鉄鉱石・金などの鉱物資源が多く採掘され、世界のリジッドダンプトラックの23%、超大型油圧ショベルの9%の需要*1を占める。特にブラジルでは日立建機の超大型油圧ショベルが多く稼働しており、今後さらなる新車販売に加え、これまでの納入実績をベースとした部品・サービス事業の拡大が見込まれる。ザマイン・ブラジル社は、2025年3月から本格的に事業を開始し、丸紅がブラジルで長年培ってきた事業経営ノウハウや豊富な顧客ネットワークと、日立建機が提供する高品質な保守・サービスを組み合わせ、ブラジル市場におけるマイニング事業の拡大を図る。
また日立建機は2025年4月1日に中南米地域を統括する会社Hitachi Construction Machinery Latin America SpA(日立建機ラテン・アメリカ)をチリ共和国に設立予定。日立建機は中南米の事業体制の再構築を進め、2030年度に中南米で売上収益1,000億円以上をめざす。
*1: 積載重量150トン以上のダンプトラックおよび運転質量190トン以上の超大型油圧ショベルが対象。(2010年-2024年3月需要台数合計)に基づく。
<ザマイン・ブラジル社の概要>
会社名:ZAMine Service Brasil LTDA
代表者:執行役社長 後藤 健太郎
所在地:ブラジル ミナス・ジェライス州
設立年月:2024年11月
事業内容:日立建機の鉱山機械の販売・サービス
従業員数:54名
出資比率 日立建機と丸紅が50%ずつ出資する 特別目的会社 ZAMine Latam Holdings株式会社 100%
コメントを投稿するにはログインしてください。