・減速機と電動モーター及び制御システム技術を融合
ナブテスコは3月10日、パワーコントロールカンパニーが、4月7日(月)から13日(日)の7日間ドイツ・ミュンヘンで開催される「bauma 2025」に電動ショベルを参考出品すると発表した。
建設機械業界では環境負荷低減に向けてディーゼルエンジンを電動モーターに置き換える動向が主流となりつつあるが、大きな力が求められる駆動部は依然として油圧駆動となっている。油圧はエネルギー効率が低く、稼働時間を確保するために、大型バッテリーの搭載が必要となっている。
今回出品するフル電動ショベルは、ナブテスコが有する減速機と電動モーター及び制御システム技術を融合させ、ショベルに必要な「力」と「スピード」の両立可能な独自の機構を搭載することで、世界で初めて実用レベルのフル電動ショベルを実現した。
当該品はエネルギー効率を高めたことで、バッテリーの小型化も同時に実現している。展示会では実機を通じ、フル電動ショベルの実現性を体感することができる。また、各ICT建機用のコントローラ付きコントロールバルブなど、IoTや省エネ、作業時間短縮に応える油圧製品も多数展示する。
ナブテスコは2030年までの長期ビジョンにおいて「Innovation in Action」を掲げており、独自のモーションコントロール技術でCO2削減を始めとする社会課題の解決を図り、新たな価値創造を目指す。