IHI汎用ボイラ、水素混焼と都市ガス専焼を操作盤面上で切替可能なハイブリッド型水素混焼ボイラの販売を開始

・水素燃料の供給変動性に対応、産業界のカーボンニュートラル化に貢献
 
 IHIのグループ会社であるIHI汎用ボイラ(東京都江東区)は3月4日、都市ガス専焼モードと水素混焼モード(熱量比10%、20%、30%選択可)を備えた小型貫流ボイラ「K-750CS」を開発、販売を開始したと発表した。業界トップクラスの水素混焼率30%(体積比60%)を実現するとともに、制御盤面上で混焼率の任意選択を可能としたことが特徴。また、都市ガス専焼モードも備えているため、水素燃料の調達計画に応じたボイラの柔軟な運用が可能。

 同設備は、工場内で使用される蒸気を製造するボイラで自動車、食飲料品、製紙、石油化学など様々な業界で使用されているIHI汎用ボイラの貫流ボイラをもとに開発したもので、2023年12月から1年間、トヨタ自動車九州宮田工場内で性能向上に向けた運用評価試験を行ってきた。IHI汎用ボイラは今後も、水素・アンモニアといった新たな燃料バリューチェーンに適応するボイラのラインナップ拡充に取り組み、産業界のカーボンニュートラル化に貢献していく。

 なお,同社は4月からタクマグループの一員となる予定だが、2025年度はIHI汎用ボイラのブランドで活動していく。

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