旭有機材(東京都台東区 /宮崎県延岡市)は3月3日、中国江蘇省南通市にある 100%出資のグループ子会社の旭有機材樹脂(南通)有限公司において新工場を建設すると発表した。
旭有機材グループは中期経営計画「GNT2025」において、海外及び半導体関連市場を中心に成長を追求することを経営方針として掲げている。また、戦略投資として 2021 年度から 2025 年度の 5 年間で 260 億円を計画しており、今回の案件はその一環となる。
旭有機材は、フラットパネルディスプレイ及び半導体製造プロセスには欠かせないフォトレジストのベース樹脂を製造している。2013 年から南通市において中国市場向けの電子材料の生産を開始し、品質の安定性を強みとして販売数量を伸ばしてきた。中国では、この分野における原材料の国産化・現地化により需要が増加しており、2023 年度には南通既設工場の生産能力を 1.5 倍に増強した。今回、今後も需要拡大が見
込まれる中国市場に対応するため、生産能力を約 3 倍に拡大した新工場の建設を決定した。中国市場におけるフラットパネルディスプレイや半導体分野の顧客のニーズに柔軟に対応し、更なる事業拡大と企業価値向上に積極的に取り組んでいく。
<概要>
名称:南通電材第二工場
工場所在地:中国江蘇省南通市経済技術開発区内
主要生産品目:フォトレジスト用ノボラック樹脂
生産能力:1,970 トン/年(南通既設工場の約 3 倍)
投資金額:約 3 億元
採用人数:約 50 名
建設開始:2025 年 9 月見込み
竣工 :2027 年 3 月見込み