DMG森精機は2月28日、宮脇機械プラント(兵庫県明石市)を買収すると発表した。宮脇機械の発行済み株式の一部を既存株主から譲り受け、残りを株式交換で取得して完全子会社化する。株式交換効力発生日は、2025年3月28日を予定している。
DMG森精機は、顧客の価値創造を目的に、MX(マシニング・トランスフォーメーション)を推進している。MX は、まず工程集約を実施し、その上で自動化を進めることで、顧客のオペレーターの数や周辺装置の導入数を最適化し、経営資源を効率化でき、結果として電力消費量の低減などを通じて環境負荷の軽減につながる。また、これら一連の仕組みをデジタルで管理し、見える化し、フィードバック機能を通じてさらにマシニング・プロセスを改善することを目指している。このプロセスを顧客に提案するためには、優秀なアプリケーションエンジニアが必要であり、また、プロセストラブル時のメンテナンス・リペア・オーバーホールエンジニアの強化が不可欠。
宮脇機械プラントは、これら優秀な人材を豊富に要しており、DMG森精機の完全グループ化により、MX 戦略を通じて両社はより高い成長を実現できるものと確信している。なお、宮脇機械プラントは、従来どおりDMG森精機以外の工作機械メーカーの商品も販売し、取引先のニーズに応えたシステム・サービスを提供していく。
宮脇機械プラントは1966年の設立。工作機械・産業機械の販売や設置、保守点検などを手掛ける。2024年3月期の売上高55億円、純利益1億4,700万円。従業員数 は30人(単体)。
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