西部ガス 、ひびきLNG基地の能力増強を決定、総事業費は約500億円

 西部ガス(福岡市博多区)は11月28日、LNGタンクの増設等による「ひびきLNG基地」の能力増強を実施することを決定したと発表した。この案件に関し、入札を行うことを2024年3月26日に発表ししていたが、今回の決定は、その後の検討結果を踏まえたもの。

 ひびきLNG基地の能力増強は、カーボンニュートラルを背景とした国内の天然ガス需要への対応による低炭素化社会への貢献や安定供給の更なる向上、ひびきLNG基地を活用した グローバルビジネスの推進を可能とする。また、将来的にe-メタン導入によるガスの脱炭素化の実現に資するとともに、不測の事態に備えたエネルギーセキュリティの強化にも役立つ。

 同社グループは、今後も2050年カーボンニュートラルの実現に向けた、九州地域における更なる低・脱炭素化の実現に貢献していく。

◎LNG=Liquefied Natural Gas(液化天然ガス)

<ひびきLNG基地能力増強の概要>
事業会社:西部瓦斯株式会社
建設地 福岡県北九州市若松区向洋町20-1(ひびきエル・エヌ・ジー株式会社の敷地内)
主要設備※:3号LNGタンク(23万kL)、ガス製造設備(LNG気化器・BOG圧縮機等)、ローリー出荷設備等
総事業費:約500億円
着工予定※:2025年夏頃(本工事)
運転開始予定時期※:2029年度上期
※3月のプレスリリース内容から記載を変更しているが、当初計画に変更はない。

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