日本鍛圧機械工業会は 9月9日、2024年8月度の鍛圧機械受注実績を発表した。受注総合計は315.1億円と、前年同月比で20.6%の増となった。直近では3月以来の3百億円越えとなったが、フォーミングと油圧プレスの大型受注が大きく押し上げた結果だった。一方で、比較的、直近の経済環境に反応しやすい板金機械において、国内・輸出ともにマイナス傾向が続いており、下期の回復が危ぶまれる状況といえる。
機種別によると、プレス系機械が183.7億円で67.1%の増となった。フォーミング7.7倍、油圧プレス 3.9倍、小型プレス 27.2%増、大型プレス 0.9%増だったが、中型・超大型プレスはマイナスだった。
板金系機械も61.7億円で22.9%の減となった。パンチングは3.5%増だったが、レーザ・プラズマ48.5%減、ブレーキ16.6%減だった。サービス系も69.7億円で2.4%の減だった。
内外別「よると、国内は156.4億円で36.9%の増となった。その他で9.6倍と大幅増、金属60.7%増、一般6.5%増であったが、鉄鋼41.0%減、輸送59.4%減、電気37.8%減だった。
輸出は89.0億円で17.7%の増だった。インド向3.0倍、中南米向12.9倍、北米向8.4%増で、中国向が10.1%減、韓国向51.5%減、東南アジア向54.8%減、欧州向27.4%減となった。