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JFE 商事グループの三輪鉄建、本社工場(青森県七戸町)隣接地に新工場

 JFE 商事は8月20日、グループの㈱トーセン子会社で胴縁母屋専業ファブである㈱三輪鉄建(青森県上北郡七戸町)が、本社工場の老朽化に伴い、生産能力の向上と安全性の確保を目的に現本社工場隣接地に新工場を建設することを決定し、去る6月 20 日に地鎮祭を執り行ったと発表した。

 近年、人手不足などが原因で鉄骨製作分業化が進む中、物件の大型化に伴う加工品種やサイズの変化に柔軟に対応できる体制の構築が急務となっている。また、現本社工場は築 50 年を超え、経年劣化や雪害による老朽化に加え、狭小であるため作業動線の安全性も懸念され、さらに、屋内製品ヤードがないため、積雪時には出荷作業効率が低下するという課題もあった。

 今回の投資では、現本社敷地内(18,567 ㎡)に 4,821 ㎡の新本社工場を建設する。加工母材や製品を転回移動せずにスムーズに次工程へ送ることができる設備レイアウトとし、さらに屋内製品ヤードを新設することで、作業効率、品質、安全性の向上を図る。

 加工設備は現工場からの移設に加え、アマダ製の最新型複合機、ビームワーカー、バンドソーなどを新たに導入し、これまでの胴縁母屋だけでなく、鉄骨二次部材まで加工領域と対応力を高め、顧客ニーズに応えていく。

 また、同社の強みである設計部門は設計士が充実しており、顧客からの様々な要望に応えることができる「CAD 機能」を活かした事業展開を拡大する。さらに、同社秋田工場と親会社トーセンの東北加工拠点である小牛田と盛岡の加工センターを含めた 4 拠点で、三輪本社がコントロールタワーとなり工程の一元管理を行うことで生産効率を向上させ、柔軟に対応できる体制を構築する。

 工場の設計は㈱アスコ建築構造室、工事施工は三浦建設工業が担当する。2024 年8月末着工、2025 年9月竣工、同年 10 月稼働予定。

<計画概要>
工事名称:株式会社三輪鉄建本社工場新築工事
設 計:株式会社アスコ建築構造室
元 請:三浦建設工業株式会社
建築場所:青森県上北郡七戸町字立野頭1番1他
敷地面積:18,567㎡
建築面積:4,821㎡
構 造:鉄骨造
工期:2024年8月~2025年9月(予定)

<株式会社三輪鉄建 沿革>
1971 年:設立
1997 年:胴縁母屋加工業へ進出
2008 年:秋田工場取得
2010 年:本社工場 国土交通大臣認定鉄骨製作工場Jグレード取得
2017 年:JFE 商事グループ入り(出資比率 トーセン 95%、J 鉄建 5%)
2022 年:本社工場 国土交通大臣認定鉄骨製作工場Mグレード取得

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