HD現代インフラコア、500kWe 水素燃料エンジン発電システムのローカライズに着手

・同社は、発電効率の向上方法を模索し、水素とアンモニアの混合技術の検証を進めています。

・分散型発電、非常用発電、工業団地、データセンターなどに関連するさまざまなビジネスチャンスを模索しています。

　HD現代インフラコア （HD Hyundai Infracore） とHD Hyundai XiteSolutio ：2024年8月8日、12日

　HD現代建設機械の系列会社であるHD現代インフラコア （HD Hyundai Infracore）は、水素燃料エンジンを搭載した発電システムの国産化をリードしています。

　HD現代インフラコアは8日（木）、韓国エネルギー技術評価企画院が提案した政府初の現地水素燃料エンジン発電機実証事業を受注したと発表しました。

　同事業は2027年6月までに約140億ウォンを投資し、水素燃料エンジンを活用したクリーン水素と分散型発電用の500kWe高効率発電システムの国産化と実証を目指していますが。実証が成功すれば、水素エンジン発電システムの実現可能性分析とともに、さまざまなビジネスモデルを発掘できると期待されます。

　HD現代インフラコアは、水素エンジン発電システムの開発とともに、エンジン廃熱回収と廃熱生成を通じて発電効率を高める方法を模索しています。

　また、同社は今回の課題を成功裏に遂行した後、需要企業として参加した韓国東西発電、韓国西部発電、平沢都市公社とともにクリーン水素発電入札市場に参入し、非常用発電、産業団地への再生可能エネルギー供給、データセンターへの電力供給、船舶ベースのモバイル充電など、水素エンジン発電と関連した様々な事業機会を模索する計画です。

　今後、水素エンジン発電機の市場需要は増加すると予想されます。市場調査会社マーケッツアンドマーケッツは、世界の水素発電市場は今後5年間、年平均10.2%で成長し、2023年の1588億ドルから2028年には2579億ドルに増加すると予想しています。産業通商資源部は昨年5月、世界で初めてクリーン水素発電入札市場を開設しました。

　HD現代インフラコアの幹部は次のように述べています。

　「政府資金による今回の事業遂行で、既存の自主投資で進めてきた200kWe実証に加え、水素エンジン関連の様々な開発・実証の実績確保が期待される。これを基に顧客の多様なニーズを満たすカスタマイズされた水素生成システムを開発・供給できるでしょう。」

一方、HD現代インフラコアもトラックやバスに搭載できる水素燃料エンジンを開発しており、来年末から量産を開始する予定です。また、今年9月にKINTEXで開催される韓国最大の水素産業展示会「H2MEET」で、車両用水素エンジンと水素発生装置を公開する予定です。

　ニュースリリース
　＊リリース内容から「ですます調」で表記しています。