・2024年度は3兆1,610億円(前年度比5%減)、 全体では、4年ぶりの減少と予測される。
日本建設機械工業会は8月9日、会員アンケートをベースとした建設機械出荷金額の需要予測結果を発表した。
■概況
2024 年度については、国内は微減、輸出は減少に転じ、2024年度通年の出荷金額は3兆1,610億円(前年度比5%減)となり、全体では4年振りの減少と予測される。
2025年度については、国内は横這い、輸出は緩やかに回復し、全体では2年振りの増加と予測。主力の油圧ショベルを中心に回復し、2025 年度通年の出荷金額は、3兆2,033億円(前年度比1%増)と予測される。
■国内・輸出別
(1)国内
2024年度は、金利上昇を見込んだ設備投資意欲低下等により主力機種である油圧ショベル等が減少し、微減と予測。
・上期は、トラクタが前年同期比3%増加、建設用クレーンが同6%増加するなど3機種が増加するものの、他6機種が減少し、4.559億円(前年同期比3%減少)と見込まれる。
・下期は4機種が増加もしくは横這いとなるものの、5機種が減少となり、5,191億円(前年同期比0%)と予測される。
・この結果、2024年度通年では、9,750億円(前年度比1%減少)となり、4年振りで減少すると予測される。(前回本年2月時の予測と比較して207億円下方修正となった。)
2025年度は、公共投資等に支えられ、横這いで推移すると予測。
・上期は、5機種が増加もしくは横這いとなるものの、4機種が減少となり、4,522億円(前年同期比1%減)と予測される。
・下期は、6機種が増加もしくは横這いとなり、5,192億円(前年同期比0%)と予測される。
・この結果、2025年度通年では、9,714億円(前年度比0%)となると予測される。
(2)輸出
2024年度は、欧州、アジア地域等での金融引き締めによる金利上昇等の影響から反落すると予測。
・上期は、主力機種である油圧ショベルが前年同期比14%減少するなど建設用クレーンを除く8機種で減少し、1兆750億円(前年同期比10%減)と見込まれる。
・下期は、上期同様8機種で減少し、1兆1,110億円(前年同期比3%減)と予測される。
・この結果、2024年度通年では、2兆1,860億円(前年度比7%減)となり、4年振りで減少すると見込まれる。(前回本年2月時の予測と比較して、1,474億円下方修正となった。)
2025年度は、油圧ショベル、ミニショベル等が増加に転じ、緩やかに回復すると予測。
・上期は、4機種が増加もしくは横這いとなり、1兆1,035億円(前年同期比3%増)と予測。
・下期は、6機種が増加もしくは横這いとなり、1兆1,284億円(前年同期比2%増)と予測。
・この結果、2025年度通年では、2兆2,319億円(前年度比2%増)となり、2年振りの増加と予測される。
この需要予測資料は、一般社団法人日本建設機械工業会(会長:山本 明)が、2024年 7月時点で正会員である建設機械メーカ 661社を対象に実施した需要予測結果を取りまとめたもの。予測期間とした 2024年度上下期と2025年度上下期の4期に関して、建設機械を9機種に区分し、国内出荷金額及び輸出金額をアンケート方式により予測調査をしたものであり、今回で 66回目の調査となる。
詳細は、「需要予測」(2024年8月9日)
需要予測資料(建機工)
コメントを投稿するにはログインしてください。