酒井重工業は7月22日、半世紀以上前の1968年に開発したサカイR1が、2024年8月7日の「機械の日」に一般社団法人日本機械学会の「機械遺産」に認定されることになったと発表した。
従来のマカダムローラの問題点であったアスファルト混合物の押し出し、引きづり現象の発生を、サカイR1は、全輪駆動・全輪同一径・同線圧等の構造により解決した。また操向は、車体中央から屈折するアーティキュレート型の構造により、旋回半径が小さく、内輸差・外輪差が無いため、曲線転圧においても踏み残しがない。また運転席は車体上部にあり視界が良く、左右いずれの側でも運転ができる。このR1の構造が、マカダムローラのスタンダードモデルとなり、1974年には、日本の道路事情に対応した小型のR2が開発され、R1と同じ構造を引き継ぎ現在に至っている。
同機は1979年製造(30345号)でレストアし、埼玉県川越市の同社生産センターで動態保存されている。
■機械遺産:歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的とするもので、「マカダムローラ サカイR1」は123番目として認定される。
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