タダノ、デンマークVestasとグローバルコラボレーション

・風車のメンテナンス専用クレーン「ナセルクレーン」の開発・販売で

 ㈱タダノは7月4日、デンマークの風力発電メーカーで世界トップシェアを誇る Vestas(ベスタス)社に対して「ナセルクレーン」と名付けた風車のメンテナンス専用クレーンの開発・販売を通じたベスタス社とのグローバルコラボレーションに合意したと発表した。

 タダノは 2050 年までのカーボンネットゼロ実現を目指し、日本政府も推進する洋上風力発電分野に対し、製品ラインナップを通じた貢献を目指している。今回MHIベスタスジャパンの仲介のもと、Vestas社製の洋上風力発電設備 V236専用のナセルクレーンを開発・販売を通じたベスタス社とのグローバルコラボレーションに合意した。

 7月3日に東京・渋谷区のデンマーク大使館で開催された「サプライヤーズデー」において、Vestas の 副社長 / APAC 調達部長であるRaphael Huot(ラファエル・ユオット)氏とのタダノの氏家社長による調印式が執り行われた。

 ナセルクレーンの仕様など詳細情報は非公開だが、洋上の強風や塩害に対する高い耐久性やメンテナンス性が求められており、建設用クレーンメーカーとして長い歴史を持つタダノの強みを発揮し、日本政府の重要なエネルギー施策の1つである洋上風力発電の普及に貢献できるものと考えている。

 タダノは「創造・奉仕・協力」の経営理念のもと、企業価値の最大化と持続可能な事業活動を行うことで、地球環境の保全と持続可能な社会の実現に貢献し、世界にそして未来に誇れる企業を目指している。中期経営計画(24-26)においても「脱炭素化の加速」を成長戦略の重点項目と定めており、Tadano Green Solutionsの名のもとにさまざまな環境対応製品を開発している。世界トップの風力発電メーカーであるベスタス社との提携は、タダノにとって非常に大きな価値をもたらすものであり、洋上風力分野におけるタダノ製品を通じた貢献も日本、ひいては世界へと今後さらに広がっていくものと期待している。

 ニュースリリース