・自動吹付け技術と建込みガイダンスシステムにより安全性と生産性を向上
鹿島は、次世代の山岳トンネル自動化施工システム「A4CSEL for Tunnel」(クワッドアクセル・フォー・トンネル)の開発を進めているが、6月10日、施工ステップの一つである吹付け作業において、2ノズル吹付け機の自動化に成功したと発表した。
これは、2023年1月に確立した1ノズルによる「自動吹付けシステム」と、エレクタ(把持装置)付き2ノズル吹付け機を組み合わせることで実現したもの。これにより、従来2名の技能者が操作していた2つのノズルを使った吹付け作業を、キャビン(操作室)内のオペレータ1名で行うことが可能になる。また、作業時間が半減するため生産性が飛躍的に向上する。
さらに、同システムで培ったノウハウを支保工の建込み作業に応用した「建込みガイダンスシステム」を開発した。これをエレクタ付き2ノズル吹付け機と組み合わせて施工した結果、人が切羽近傍に立ち入ることなく、遠隔で支保工の建て込みができることを確認した。これにより、肌落ち※等のリスクがある切羽直下での作業が皆無となるため、安全性が飛躍的に向上する。
鹿島は引き続き、山岳トンネル工事の掘削作業における安全性および生産性向上を目指して、6つの施工ステップの自動化に向けた技術開発を進めてまいります。
※ 掘削された表面の土砂や岩などがはがれ落ちること。
詳細は、ニュースリリース
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