メッツォ、pCAMプラントを発売

・リチウムイオン電池用前駆体正極活物質の生産を最適化するインテリジェントソリューション

 Metso(メッツォ) :2024年6月6日

 メッツォは、リチウムイオン電池の製造に必要な前駆カソード活性材料の製造のためのインテリジェントな Planet Positive (プラネットポジティブ)認定ソリューションであるメッツォ pCAM プラントを立ち上げます。エネルギー効率の高い pCAM リアクター、PSI® 1000 粒子サイズ分析装置、pCAM プロセス制御を中心とするメッツォの pCAM プラントは、高度な技術と数十年にわたるノウハウを統合し、エネルギー効率が高く持続可能な製造プロセスを実現します。


 「エネルギー密度、急速充電機能、安全機能が向上した高性能リチウムイオン電池の使用が増えていることから、高品質で持続可能な前駆材料の需要が高まっています。水酸化リチウムやその他の電池鉱物プロジェクトの開発における強力で信頼できるパートナーとして、当社は高品質の前駆カソード活物質の製造に最適化されたpCAMプラントも提供できる初の欧米サプライヤーです」とメッツォのハイドロ冶金部門副社長Mikko Rantaharju (ミッコ・ランタハルジュ)は述べています。

 活性カソード前駆体の製造において、メッツォは、原材料の最適化から pCAM プラントの設計と提供、および関連サービスまで、幅広いサービスを提供しています。製造プロセスは、金属硫酸塩の供給準備、混合金属水酸化物の共沈、およびろ過で構成されています。プロセスで使用される OKTOP® リアクターの革新的な設計により、1 つのリアクター セットアップで、バッチ、セミバッチ、および連続操作の設置面積を小さくしながら高スループットを実現し、高度なプロセス制御とオンライン アナライザーにより歩留まりを向上できます。

 メッツォは、最適な原材料の選択とプロセス設計で顧客をサポートするために、自社の pCAM プロセス開発、テスト、パイロット施設を使用しています。メッツォの pCAM プラントは Planet Positive 認定を受けており、エネルギーと水の消費量を抑えています。ミッコ・ランタハルジュ氏は次のように述べています。
 「ライフサイクル影響評価 (LCIA) に基づいて、メッツォの pCAM プロセスには、顕著な持続可能性の利点があることがわかりました。水の消費量は約 52%、CO2 排出量は最大 31% 削減されました。また、電力使用量も最大 27% 減少しました。」

 メッツォは、責任あるエネルギー転換に必要となる重要な鉱物を含む、あらゆる鉱石タイプに持続可能な技術、設備、サービスを提供しており、独自の Planet Positive サービスを提供しています。バッテリー鉱物開発プロジェクトの強力で信頼できるパートナーとして、メッツォは、鉱山からバッテリー材料、ブラックマスのリサイクルまで、世界クラスのサービスサポートを補完する生産プロセス全体を提供できます。現在、メッツォは、調査、パイロット、エンジニアリング、またはデリバリーの各段階にある複数のバッテリー鉱物プロジェクトをサポートしています。

■ Metso(メッツォ)について
 メッツォは、世界中の骨材、鉱物処理、金属精錬業界向けの持続可能な技術、エンドツーエンドのソリューション、サービスにおける先駆者です。当社は、製品とサービスの専門知識により、顧客のエネルギーと水の効率を改善し、生産性を高め、環境リスクを軽減します。当社は前向きな変化のパートナーです。
 フィンランドのEspoo(エスポー)に本社を置くメッツォは、約 50 か国で 17,000 人以上の従業員を雇用しており、2023 年の売上高は約 54 億ユーロでした。同社はナスダック ヘルシンキに上場しています。

 ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。