タダノ、世界初のフル電動ラフテレーンクレーン「EVOLT」が民間工事でも活躍

長谷工コーポレーション(リリース)が使用

 ㈱タダノは6月7日、長谷工コーポレーションが千代一工業との協業のもと、フル電動ラフテレーンクレーン「EVOLT」を横浜市内の2ヶ所の新築マンション建設工事に使用されたと発表した。

 タダノは昨年 12 月、世界初となるフル電動ラフテレーンクレーン「EVOLT eGR-250N」の発売開始をリリースした。

 長谷工コーポレーションは「長谷工グループ気候変動対応方針「HASEKO ZERO-Emission」※のもと、「都市と人間の最適な生活環境の創造」に向けて、地球温暖化の防止に貢献するための取り組みを進めている。

 今回、横浜市内の新築マンション建設現場 2 か所で EVOLT を使用、これまでのところノートラブルとのこと。

 EVOLT について長谷工コーポレーションは次のように述べている。 

 「当社の方針に沿った環境対応商品であり、CO2 を含めた排出をゼロにし、騒音も低減できる事が今回の採用の決め手となりました。たとえば、建設現場全体のCO2排出をゼロにする未来に向けたトライアルや、排気ガスゼロ・低騒音だからこそ実現できる屋内現場での稼働など、フル電動だからこそ活躍できるフィールドはあります。少しずつ実績を積みながら、今後どんどん普及していってほしい。」

 EVOLT はまた、国土交通省が運用している GX 建設機械認定制度において「認定機種」として追加された。長谷工コーポレーションからも「このような環境にやさしい製品がもっと世の中に広がり、各社個別の取り組みから社会全体の脱炭素化推進につながってほしい」と激励されたという。

 タダノはこれからも顧客の声を広く聞き、環境性能と使いやすさの高い次元での両立を目指す。

■EVOLT eGR-250Nについて
 日本国内で最も台数が多く、汎用性の高い吊上げ性能 25t クラスのラフテレーンクレーンを世界で初めてフル電動化した。バッテリを動力源としてモータ駆動により走行、クレーン作業を可能とする。従来のディーゼルエンジンを搭載したモデルと同等の走行性能、クレーン性能を有し、満充電状態で平均的な 1 日のクレーン作業が可能。
 充電時間は急速充電で約 2.5 時間、普通充電(AC200V 三相商用電源)で約 8 時間。急速充電方式は日本で普及が進んでいる CHAdeMO を採用した。電動化することでこれまで走行、クレーン作業で発生していた CO2 排出をゼロにし、カーボンネットゼロ社会の実現に貢献できればと考えている。

 詳細は、ニュースリリース