JFEエンジニアリング、水素混焼ガスエンジンコージェネレーション設備の販売を開始

 JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は5月27日、水素混焼ガスエンジンコージェネレーション設備(JFE-MWM/Hシリーズ、以下、Hシリーズ)の販売を開始したと発表した。

 JFEエンジニアリングは、これまで既存の400~800kWクラスの高効率ガスエンジンコージェネレーションシステム(JFE-MWMシリーズ)を用いて、水素混焼の実証試験を行ってきた。今回、都市ガス13A専焼と同一出力で同レベルの発電効率を達成し、Hシリーズとして販売開始したもの。

 Hシリーズは、「水素混焼モード(混焼率最大25vol%)」と「都市ガス専焼モード」の2つの運転モードを搭載しており、いずれのモードも、従来の都市ガス専焼機と同一出力。運転モードは顧客側で切り替えることができ、水素の調達状況などに応じて柔軟な運用が可能。加えて、停電時においても、運転を止めずに都市ガス専焼で自立運転する。

 Hシリーズは従来の都市ガス専焼機をレトロフィットした機種のため、都市ガス専焼機を導入した場合でも、将来的に水素混焼仕様に変更することが可能。今回、Hシリーズの販売開始と並行し、都市ガスと水素の混合装置も開発、商品化しており、Hシリーズと併せて提供する。

今後もさらに水素混焼率を上げる実証試験を継続し、2024年度末には、水素混焼率を35vol%以上に高めたガスエンジンコージェネレーション設備を商用化する予定。JFEエンジニアリングは、長年に渡るガスエンジンコージェネレーションシステム開発の知見を活かし、顧客のカーボンニュートラルへの取り組みに大きく貢献していく。

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