三井E&S、タイで初となる廃食油原料のSAF製造プラント向け往復動圧縮機2台を受注

 ㈱三井E&Sは6月5日、TTCL Public Company Limitedより、BSGF Company Limitedが手掛けるタイで初となる廃食用油を原料としたSAFの大規模製造プラント向けに、往復動圧縮機を2台受注したと発表した。

 SAF製造プラントは、タイでの持続可能な社会を実現するうえで課題となっている航空燃料についての重要な突破口として位置づけられている。SAF製造プラント向け往復動圧縮機は、国産SAF大規模実証設備向けに続く受注となる。

 この圧縮機はBangchak Corporation Public Company Limited、BBGI Public Company Limited、Thanachok Oil Light Company Limitedの3社で設立されたBSGF Company LimitedへEPCであるTTCL Public Company Limitedを通じて供給され、廃食油から100万リットル/日のSAF(Sustainable Aviation Fuel)を製造するプラントの主要機器として使用され る予定。同プラントで製造されたSAFにより、旅客機や輸送機の航空燃料から排出される温室効果ガスを約80,000トン/年削減できると期待されている。

 三井E&Sは、1961年に圧縮機を製造開始して以来、国内外合わせて1,200台以上の納入実績がある。今後もSAF製造プラントや水素市場、アンモニアプラント、メタネーションプラント、廃プラスチックプラントへ圧縮機を提供していくことにより、循環型ならびに脱炭素社会の実現に貢献していく。

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