英JCB、5億ドル(約775億円)規模の北米新工場の建設を開始

 JCB :2024年6月4日

 JCBは本日、同社史上最大の投資となる5億ドル(約775億円、155円換算)規模の北米新工場の建設を開始しました。

 建設の開始は、テキサス州サンアントニオの現場で行われた公式の起工式で発表され、同社のAnthony Bamford (アンソニー・バンフォード)会長の娘であるAlice Bamford(アリス・バンフォード)氏が最初の土を切りました。

 400エーカー(1エーカーは4,047平方メートル)の敷地に72万平方フィート(6万7,000平方メートル)の工場を建設する工事が進行中で、5年間で1,500人の新規雇用を創出します。この工場は同社で2番目に大きな工場となり、これに匹敵するのは英国スタッフォードシャー州ロスターにある同社の世界本社のみです。この工場ではロードオールテレスコピック(伸縮式)ハンドラーと高所作業機器を製造し、2026年に生産開始の予定です。将来的には他の製品の製造にも拡大する能力も持ちます。

 Lord Bamford (バンフォード卿)議長は次のように述べています。
 「建設機械メーカーは北米で毎年30万台以上の機械を販売しており、北米は世界最大の市場となっています。JCBは過去数年間、この重要な市場で着実にシェアを拡大しており、すでに工場を1つ構えている北米での製造能力に投資する絶好のタイミングが来ています。
 JCBは60年前に最初のマシンを販売して以来、本当に大きな進歩を遂げてきました。北米でビジネスが成長してきたのを見るのはとてもうれしいことです。今日は私たちの家族経営の会社の歴史において本当に画期的な日です。」

 テキサス州知事Greg Abbott (グレッグ・アボット)氏は次のように述べています。
 「テキサスは今年、記録破りの20年連続でビジネスに最適な州に選ばれました。この素晴らしい州を本拠地とする最新の企業としてJCBを迎え入れることができ、誇りに思います。本日の起工式は、JCBの歩みにおいて大きな節目となります。この歩みは、ベア郡の勤勉なテキサス人に1,500の高給職を創出し、サンアントニオやその周辺地域に数億ドルの新たな資本投資をもたらすことになります。『Made in Texas』はまさに強力なグローバルブランドであり、今後数十年にわたってより大きく、より良いテキサスを築くために協力しながら、JCBの継続的な成功を祝うことを楽しみにしています。」

 JCB北米社長兼CEOのRichard Fox-Marrs (リチャード・フォックス・マース)は次のように述べています。
 「ロードオールテレスコピックハンドラーは、JCBの北米における最大の販売実績を誇る製品であり、世界最大の高所作業機器市場でもあるため、この2つの製品群を北米で製造することは非常に理にかなっています。
 テキサス州は、米国最大の建設機械の消費地であることもあって、北米の新製造施設の立地として当然の選択です。サンアントニオも、中心地に位置し、サプライチェーンに近く、地元の労働力が充実していることから、新工場の立地として理にかなった選択です。JCB の新サンアントニオ工場と北米での事業の将来に、私たちは本当に期待しています。」

 JCB は 1964 年に北米で最初のマシンを販売し、2001 年にジョージア州サバンナに最初の製造工場を開設しました。この工場では 1,000 人が働いています。新しい工場では北米の顧客向けにマシンを製造します。

 JCB は 19,000 人の従業員を雇用しており、世界中に 22 の工場があります。そのうち 11 は英国、7 はインド、その他はブラジルと中国にあります。同社は 2025 年に創立 80 周年を迎えます。

 ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。