・長期脱炭素電源オークションを活用し、2027年に運転開始予定
オリックス(東京都港区)は5月30日、滋賀県米原市で国内最大級(オリックス調べ)の蓄電所「米原湖東蓄電所」を建設すると発表した。2024年11月に建設工事を開始し、2027年に運転開始の予定。
「米原湖東蓄電所」は、定格出力134MW、定格容量548MWhの系統用蓄電所で、今回、長期脱炭素電源オークションに応札し、落札した。長期脱炭素電源オークションは、脱炭素電源への新規投資を促す入札制度で、電力広域的運営推進機関(OCCTO)が固定収入を原則20年間保証するため、蓄電所開発の課題である長期的な事業収益を確保することができる。
建設用地は、米原市の市有地(約26,000m2)を賃借する。敷地内にはリチウムイオン蓄電池コンテナ140台を設置するほか、環境に関する学習板を設置した多目的広場を一般に開放し、「環境学習の学び」や「憩い」の場として利用する。
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーの主力電源化が推進される一方で、太陽光発電や風力発電は天候による発電量の変動が起きやすく、電力供給の安定化が課題となっている。系統用蓄電所は、送電網や発電所の電力系統に接続し、電力の余剰時には充電を行い、不足時には放電を行うことで、再生可能エネルギーの有効活用を促進する。オリックスは、2022年に蓄電所事業に参入し、市有地の有効活用を検討する自治体や遊休地を持つ企業などとも連携しながら、全国で蓄電所の開発を推進している。
今後もオリックスは、蓄電所事業を含めた再生可能エネルギー事業に注力し、脱炭素社会の実現に貢献していく。
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