DMG 森精機のWALC、ヘルスモニタリングサービス「WALC CARE」を工作機械に搭載

・故障の予兆を早期発見し、ダウンタイムを大幅に短縮

 DMG 森精機は5月20日、グループ会社の㈱WALC(東京都渋谷区)が提供する、工作機械の予知保全を行うヘルスモニタリングサービス「WALC CARE(ウォルクケア)」を工作機械に搭載すると発表した。搭載することにより、機械故障時のダウンタイムの最小化を実現する。

 WALC は 2022 年に設立され、AI・IoT・クラウドコンピューティングを中心とした先端技術を用いて、製造業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進するソフトウェアサービスを開発・提供している。同社では
顧客の生産性向上を通して、サステナブルな社会を実現するために、マシニング・トランスフォーメーション(MX)を推奨している。MX においては、工程集約・自動化を通してグリーン・トランスフォーメーション(GX)を
実現し、その一連の工程を DX することが非常に重要。

 今回開発した WALC CARE は、主軸や送り軸の異常予知診断を定期的に行い、レポートする機能により、故障の早期発見や予知保全を行い、機械のダウンタイムを短縮することが可能。同社の設備機の事例では、定期的な診断をすることにより、作業者が異常に気づく 5 ヵ月以上前に、ボールねじのサポートベアリングの異常を検出した。ベアリングの不具合がボールねじの故障の原因となる場合もあるが、早期発見の結果、最適な部品交換によりコスト削減が可能になった。また、既存の工作機械への搭載も 1 時間以内に完了するため、既存の設備でもすぐに利用することができる。

 WALC CARE を使用することで保全作業を DX することができ、工作機械を正常な状態でより長く使うことができるため、顧客の生産性向上やサステナブルな社会の実現をサポートする。

 詳細は、ニュースリリース