㈱技研製作所は4月25日、硬質地盤での施⼯効率を⾼めるフライホイール式パイルオーガ※1を標準搭載し、トルクの伝達効率を⾼めるように機体を改良した新型の複合式圧⼊機「サイレントパイラーⓇ F302」の販売を2024年8⽉から開始すると発表した。同機は900 ㎜幅ハット形鋼⽮板対応機「F301」の後継機。
パイルオーガを搭載し、杭圧⼊とオーガ掘削を連動させ、硬質地盤への圧⼊施⼯を実現した「硬質地盤クリア⼯法」の採⽤は、国内・海外とも増加傾向にある。しかし従来機に標準搭載されているパイルオーガはN 値(地盤の硬さ)の上昇に伴い掘削効率が低下することが課題だった。
新型機の最⼤トルクは従来機に⽐べ約2.7 倍アップ※2。硬くて掘削しづらい地盤に遭遇した際もオーガ回転速度の急落を防⽌する。従来機より安定したオーガ回転を維持できることに加え、トルクアップに対する機体の適応性を⾼めた結果、掘削速度も向上している。
近年、激甚化する⾃然災害の影響により、防災・減災、災害復旧⼯事の全国的な需要が⾼まっており、施⼯性・構造信頼性・経済性に優れ、本設構造物として⽤いられるハット形鋼⽮板の採⽤数も増加している。新型機の市場投⼊によりその需要に応えるとともに、強靭なインフラの構築に貢献している。
※1 油圧モーターの動⼒を伝える回転軸に重りを組み込むフライホイール機構の新型パイルオーガ。重りによる回転の慣性モーメントを利⽤してトルクを増強します。
※2 ⼀定条件下での最⼤トルク
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