三井E&S、メタノール製造用パイロット設備向けに内部凝縮型反応器(ICR ) 1基を納入

 ㈱三井E&Sは4月18日、住友化学愛媛工場内に設置されたCO2を原料としてメタノールを高効率に製造するパイロット設備向けに、内部凝縮型反応器(Internal Condensation Reactor、以下ICR)を1基納入したと発表した。

 同設備は、NEDOのグリーンイノベーション(GI)基金事業の助成を受け、住友化学と島根大学が共同開発を進めており、今後2028年までに実証を完了し、30年代の事業化、および、他社へのライセンス供与を目指している。

 その主要機器であるICRは、既存技術では難しかった器内でのメタノールと水の凝縮分離が可能であり、設備の小型化、省エネルギー化につながるとともに、触媒劣化の抑制も期待できる。この反応器の実現のため三井E&Sは、開発段階から構造や製作手順を検討し、モックアップ試験を重ね完成に至った。

 今後も、三井E&Sは、廃プラスチックやCO2などを原料にしたケミカルリサイクル設備向けに製品を提供し、循環型ならびに脱炭素社会の実現に貢献していく。

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